ソロでの歌唱シーン「びっくりされる方も多いのでは」
――今作では渡辺さんが歌を披露するシーンもあるとか。
そうなんです。乃木坂46にいた頃も「踊りが得意です」と言って活動して、ダンスばかりに力を注いで来てしまったので、頑張らないとなと思っています。
――グループで歌うのとはまた違いますもんね。
ソロなので、頑張って練習しているところです。生歌を聴かせることは乃木坂46にいた頃もなかなかなかったので、びっくりされる方も多いのではないかなと思います。
子役からアイドル、そして…渡辺みり愛の“俳優”への思い
――渡辺さんはかつて子役もされていたそうですが、もともと「俳優になりたい」という思いがあったのでしょうか?
記憶にない頃からやっていたので“自分の意思”という感覚ではありませんでしたが、子どもの頃からすごく楽しいとは思っていました。ただ、ずっと芸能の世界にいたから、アルバイトをした経験も一切ないんです。自分が他の世界で活動している姿も分からなくなってしまったので、グループをやめて一般職に移りたいと思いました。
だけど結局、私はこっちの方が合うんじゃないかと。自分がいるべきところはやっぱりここなのかな、と思うようになりました。
――子役が12歳までで乃木坂46に加入したのが13歳、ほとんど芸能界にいたんですね。
だから、今は自分に何が一番合うのか、何に興味が出るのかを見つけていきたいんです。ラジオとかナレーター、声優とか、それとも本当に女優業一本なのか、とか。芸能界にもいろいろなジャンルがあるから、たくさんのことに挑戦してみたいと思っています。
――子役からアイドル、そして現在は俳優と、演技のお仕事としてはブランクがあることになるのでしょうか?
そうですね。私は自信を持って臨んでしまうタイプなので、できているつもりでやっていたのに、あとで映像を客観的に見るとできていなくて落ち込むことも多いんです。今回の作品でも自信を持って演じていたシーンが納得の行かない仕上がりで、ちょっと落ち込みました。
――前回の舞台を通して演じることが楽しいなと感じたんですよね。芝居のどんなところに魅力があると思いますか?
役としてのせりふの言い回しって、普段の自分とは違うじゃないですか。特に現代ではない時代が舞台の作品だと、現代のしゃべり方と江戸っぽいしゃべり方というように違いがありますよね。最初は不慣れなんですが、その時代のドラマを見たりして勉強していくうちに慣れてきて、自分に染み込んでくる感じが好きなんです。役がどんどん入ってくる感じがすごく好きで、楽しいです。
――追い込まれる方が好きなタイプなんですね。
そうですね。でも、今はまだ追い込まれていない方だと思います。もうちょっと余地がある。
――では、例えば同時進行で複数作品が重なるなどして、さらに忙しくなると燃えるのでしょうか?
はい、燃えますね。