伊藤健太郎が2年ぶりに映画主演する「冬薔薇(ふゆそうび)」が、6月3日(金)から新宿ピカデリーほかで全国公開される。公開に先駆けてWEB限定特別映像が、6月2日に解禁。同作撮影中に収められた、撮影への意気込みや名優との共演などを語る伊藤のインタビューとメイキング映像が届いた。
伊藤健太郎「本当にお父さんとお母さんという感じでした」
――阪本組の撮影現場はいかがですか？
阪本組の撮影現場はいろいろと細かく指導してくださるので、すごく面白いです。
――阪本順治監督との話し合いで、当て書きされた渡口淳というキャラクターをどう思いますか？
10代の時の自分とかぶるので、淳の気持ちがすごく分かる。生きてきた環境は全然違うんですけど、気持ちの部分としては、すごく理解できる部分、寄り添える部分が多いなと思います。
――どんな気持ちで、今回の撮影に挑みましたか？
今回の現場はスタッフさんもそうですけど、大御所の方や以前お仕事させていただいた方々がたくさんいらっしゃるので、今の自分をよくなったなと思ってもらえるように頑張っていきたいです。泥臭くお芝居を続けていきたい。失うものは何もないですから。
――父親役の小林薫さん、母親役の余貴美子さんの印象はいかがですか？
小林薫さんは、(芝居が)すごく胸に刺さって心に響くんです。こんな味を出せる役者さんに自分もいつかなれたらいいなと、間近で勉強させてもらいました。余貴美子とは、カメラのまわっていないところでもたくさん会話をさせてもらって、すごく優しくて、お二人とも本当にお母さんとお父さんという感じでした。
――「冬薔薇」というタイトルについて。
冬に咲く薔薇と書いて“ふゆそうび”と読むタイトルは、「孤独」でまさに淳だなって思うんです。撮影前は「孤独の中でどこかに自分の居場所を探すようなタイトル」と感じていましたが、撮影後にはそのイメージは少し変わりました。
最初は本当に“孤独”と思ってたんですけど、周りには意外と手を差し伸べてくれる人たちがいる。淳が気付けていないだけで、実はそこまで孤独じゃないんじゃないか。僕自身もそのことに気付かされました。
