麗子「無実の人間は決して裁かれてはいけない」
麗子は元上司の津々井(浅野和之)に頭を下げて篠田の身元引受人になってもらい、篠田は保釈された。津々井が「あなた人に頭を下げられるんですね」と驚いた、麗子の姿。麗子をそうさせたのは、亡き元彼・栄治(生田斗真)からの「しのだをたのんだ」という遺言だ。前半で描かれた事件で“遺言状”について改めて見せ、本作そのものの物語の始まりである栄治の遺言状につなげた展開となった。
第6話の大学時代の回想シーンを通しても明かされたが、麗子の弁護士としての矜持が効いてきた。「罪を犯した人間は金持ちでも貧乏人でも平等に法律によって裁かれなければならない」。そして、それに続いた言葉がポイントだ。「同時に無実の人間は決して裁かれてはいけない」。
6年前に起きた殺人事件の第一発見者になり、逃亡も含めて不利な状況ばかりの篠田を、麗子はどう弁護していくのか。これまでバディとして築き上げてきた篠田への信頼感をもとにする麗子の力の見せどころとなる。
警察は容疑者が見つかったことで、再捜査を始めた。冤罪(えんざい)を晴らすためには、警察の力も借りる。麗子らしい手腕がさっそくスタートした。クライマックスに向け、リーガルミステリーの面白さがますます盛り上がっていく。
この篠田にまつわる事件は、6月6日(月)放送の第9話、13日(月)放送の第10話と2週にわたって全貌が描かれる。
◆文=ザテレビジョンドラマ部