歌舞伎俳優の中村獅童が6月1日、都内で行われた「meme nippon project(ミームニッポンプロジェクト)」会見に登壇。歌舞伎への思いを語った。
「meme nippon project」は祈り・伝統芸能・最新テクノロジーを融合させた新プロジェクト。不確実なこの時代に「平和・安寧」を発信し、日本文化の中に息づく遺伝子や美意識を次世代につなげていきたいという願いから立ち上げられた。
今年50歳になる“歌舞伎役者・中村獅童”として、何ができるか
プロジェクトの発起人である獅童は「この2年間、コロナで世の中がガラッと変わって大変な時代になってしまった」と切り出し、そんな中で今年50歳になる“歌舞伎役者・中村獅童”として、何ができるのか考え、「日本には祈りの文化とかありますから、そういうものを通して皆様と心をひとつに…。コロナ、災害、いろいろなことがあると思うんですけど、その中で今、我々がやれることを」と思いを語った。メイドインジャパンにこだわり、ファッション、アート、歌舞伎などさまざまなものを融合し表現するという。
世界遺産・薬師寺を舞台に新作歌舞伎舞踊を
プロジェクト第1弾として「第一章 『薬師寺ひかり響夜 - inori -』~歌舞伎と灯りと響きの夕べ~」が、7月16日(土)、17日(日)に世界遺産・薬師寺を舞台に開催。
大講堂では、主演を中村獅童、演出・振り付けを藤間勘十郎が務め、WOWの映像演出による新作歌舞伎舞踊「瑠璃光」が行われる。獅童は正義の獅子に扮し、平和の世を取り戻すというストーリー仕立ての歌舞伎舞踊で、毛振りなども披露する予定だ。