すごみを感じた“空気感の作り方”「しっくり来たんです」
――クライマックスに向けてSNSでの考察が盛り上がりを見せていますが、どう感じていましたか?
「この人が犯人なんじゃないか」という考察が何通りもあって、目にしたりすると「なるほどな」とか「たしかに…あの時のカットかな」と思っていました。
そして、キャストの方はもちろんですが、何よりスタッフのモチベーションになっています。タブレットに貼られているシールも一つ一つADさんや美術さんが選んでいるのですが、そういった細かい部分まで視聴者の方が興味を持って見てくれているので、ありがたいなと。
――二宮さんをはじめキャストの皆さんのすごさを感じたシーンはありますか?
今作では、若手の中でも超一流の人たちが集まったのではないかなと思っています。キャストの皆さんが現場でしている議論は、自分をどう見せるかというものでなくて、このシーンで何を表現したいかという演出の意図を受け取った上で「僕はこう言うよ」とか「むしろこのせりふ言わない方がいいんじゃないかな」といった話し合いをしています。
特に一緒にいる時間の長かった、二宮さん、多部さん、賀来さん、濱田さんの4人は、よく話し合いをしていた印象があります。
特にすごいなと思ったのは、第8話で東堂が今までの事件の真相を話すシーンの“空気感の作り方”です。目の前にいる大親友が「実は子どもが誘拐されているんだ」と話していて、でも自分の子どもを誘拐したのはその親友だという。
許せないという感情が先に来るけど、誘拐された子どもは見つかっていなくて。複雑な状況なのですが、ここでの4人の表現がしっくり来たんです。なので、そういう空気感にもっていった彼らは本当にすごいなと感じました。
そして、東堂が事務所で実咲ちゃんを助けると言ったあとに、二宮さんが見せた表情がすごく好きで。二宮さんが「鈴間、金は?」と言って、三輪と車へ運び出そうとする時の「東堂、周り頼むぞ」っていうあの表情が、東堂に寄り添っているようにも見えるし、すごく絶妙で自然な表情だったなと思います。
――普段は和やかな現場だとお伺いしていますが、やはり第8話の撮影前は緊張感があったのでしょうか?
僕らスタッフはシリアスなシーンになるとトーンを落としがちなのですが、今回のキャストさんたちは普段通り現場に入ってくるんです。なので、シリアスなシーンの前だから口数が少なくなるということは一切なかったです。
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発売日: 2020/09/20