俳優の役所広司が6月18日、都内で行われた映画「峠 最後のサムライ」公開御礼舞台あいさつに、共演の松たか子、香川京子、田中泯、榎木孝明、EXILE AKIRA、メガホンをとった小泉堯史監督とともに登壇した。
映画「峠 最後のサムライ」
同作は、歴史小説界の巨星・司馬遼太郎が、幕末の風雲児と呼ばれた越後長岡藩家老・河井継之助(役所)を描いた国民的ベストセラー「峠」を実写映画化。
時流は倒幕へと傾き、サムライとしての使命と庶民を先導するリーダーとしての狭間で葛藤しながらも、強大な武力を誇る明治新政府軍に立ち向かっていく継之助の“最後のサムライ”として本当の正義を貫こうとするその姿が、現代を生きる私たちに日本人の生き方、リーダーとしてのあるべき姿を問いかける歴史超大作となっている。
「継之助さんは男としてとても魅力的だったんだろうな」
自身が演じた河井継之助の魅力を聞かれた役所は「家庭人としてはほとんど家にはいなかったような人で、それでも妻のおすがは継之助さんがいるだけで“もうしょうがないな”という妻で、“亭主元気で留守がいい”って広告もありましたけど、まったくその逆で、とにかくそばにいてくれたら幸せという夫婦関係を築いた継之助さんは、男としてとても魅力的だったんだろうなと思いました」と分析。
継之助の妻・おすが役を演じる松から「あの目でニコニコと見られたら『はい』って言っちゃう、不思議な魅力があるのかなと思います」と絶賛されると、役所は「継之助さんはいろんな後ろめたいことがあったんでしょうね(笑)。おすがの前ではニコニコキラキラした目で見たんだと思います」と笑顔で語った。