新人・路敏は憎めないキャラクターだった!
また、「刑事7人」と言えば個性的なキャラクターが魅力の一つ。タキシードを着た青山(塚本高史)とウエディングドレスを着た環(倉科カナ)の恋の行方も気になる所だが、今回は、拓海(白洲迅)が「ついにこの『新専従捜査班』に新人がやってきます!」と騒ぎ立てたうわさの新人・路敏について語ろうと思う。
路敏は東大卒のエリートであり、効率を重視する“Z世代”というキャラクター。平気で先輩に向かって「まさか今どき刑事の勘とか言うわけじゃないですよね」と言い放つうえに、堂本(北大路欣也)へのあいさつはリモートで済ませようとする。
そんな路敏の教育係となった環が、路敏について理解できずにイライラするのも分かるし、個人的に後輩には絶対に言いたくないせりふナンバーワンの「私たちの時代はね、こうだったんだよ?」を突き付けたくもなった。それでも路敏は何故か憎めないのだ。
自分で「新専従捜査班」を希望しただけはあり、天樹たちを尊敬しているのは十二分に伝わるし、素直すぎる所もあるし、おまけにさわやか、顔もよし。「刑事7人」では、今まで“末っ子”だった拓海に代わり、“末っ子”になった路敏の存在がかわいくないわけがなかったし、「かわいいな」と口から自然に出てしまうのは私だけではないはず。
そして、余談になってしまうが「リズムがいい」「勘がいい」と共演者たちがそろって絶賛した小瀧が演じる路敏に対して、期待しないわけがない。自然に「刑事7人」になじむ、小瀧の素晴らしい演技にも注目してほしい(この模様はまたいつか別の機会で話せたらなと思う)。
新たな風を吹き込む路敏が加わった新専従捜査班。個性はバラバラでも、目指す先は同じであろう彼らの夏は7月13日(水)より始まる。どんな展開が待ち受けているのか、その全ては皆さんの目でぜひ確かめていただきたい。
文=くまこでたまこ