推しの誕生日は発展途上国に井戸を掘る!推し活で世界も平和に
「#教えて推しライフ」では毎回インパクトの強いファンが登場する。これまでに放送された回から、印象深かったエピソードを聞いた。
「『舞台俳優』推しの回で取材した、(元宝塚トップスターの)明日海りおさんを推しているご家族が印象的でした。40代のお母さんと、高校生と中学生の娘さん2人。日常会話が全部明日海さんの話で、誰かが(舞台の曲を)歌い始めると皆で歌い出す。家族と一緒に推し活をするというケースはあまり見たことがなかったのですが、共通の推しがいることで家族が楽しく仲良くなっていました。また『音楽アーティスト』回で取材したポルノグラフィティ推しの方が、コロナ禍でライブが無い中、推し活に関するすごろくを自分で作って、仲間とオンラインで楽しんでいて。推しに会えない状況なのに、自分で楽しみを作り出すクリエイティブな工夫がすごいと感じました」(矢部D)
「思い入れのある企画なので、印象深い回はたくさんあります。たとえば俳優のヒョンビンさんを応援している方の『推しの家政婦になったつもり家事』。自分が推しの家に派遣された家政婦だとしたら?という設定で家事をするという、ある意味空想なんですが、それで家がきれいになって家族もハッピーになる。素晴らしい推し活だなと。他にもエレファントカシマシの宮本さんがすごく好きで、40kgダイエットして健康になった方や、横浜流星さんがきっかけで50歳を過ぎてから空手を始めた方など…皆さん推しができたことで前向きになっているのが素敵だと思います」(井上D)
「私も初回のヒョンビンさん推しの方が印象的でしたね。推し仲間と協力して発展途上国に井戸を堀り、その証明書を誕生日プレゼントとして事務所に送っているそうなんです。最初は推し活がどうして井戸につながるんだろうと不思議に思ったんですが、『推しの男を上げたい』というお話を伺って、推し活が国境を超えて世の中の役に立っているという、すごいパワーで胸が熱くなりました。推し仲間には海外の方もいて、たとえ国と国とがいがみあっても、推し活を通じて草の根に仲良くできる、平和を作っていけるんじゃないかと思いました」(石塚CP)
推しは「光」であり「精神的支柱」、ジャンルが違っても推す気持ちに共感
放送の反響を見ていると、自分と同ジャンルの推しでなかったとしても、コーナーに登場するファンへ共感するというコメントがみられる。自身でも某アニメをここ数年推しているという矢部Dは、取材の中で自分の推し活エピソードを話すと、初めて会う視聴者ともすぐに打ち解けられることに驚いたという。
「推しについての話だと、昔から知っている友達かのように年齢や性別を超えて話せる。それに、推しの話をしている方は皆さん楽しそうにニコニコして、生き生きしたエネルギーに満ち溢れているので、聞いているこちらも楽しくなります」(矢部D)
そんな「推し」とは、ファンにとっていったいどのような存在なのだろうか。自身も某俳優の推しを持つ井上Dは「精神的支柱」だと答えた。「私の心の中に24時間365日一緒にいて、普段は忘れているときもあるけど、つらいときに出てきてくれるんです」。石塚CPも「推しは“光”とおっしゃった方もいました」と語る。「真っ暗闇にいても光があれば頑張れるし、トンネルの先にある出口のように導いてくれる、そして心が温かくなるんだろうな…と受け止めました。『推しがいるから頑張れる』という存在になっているんだなと思います」