上島竜兵の「不在」にあえて触れずに名場面を振り返る
スタジオには「竜兵会」メンバーである土田晃之、有吉弘行、カンニング竹山、安田和博(デンジャラス)の4人と、リアクション芸の盟友である出川哲朗が集結。MC横にはダチョウ倶楽部と同じ事務所の指原莉乃が座る。ここからたっぷりとダチョウ倶楽部の名場面を振り返るのだが、印象的だったのは誰も上島竜兵の「不在」にはハッキリと触れないことだった。
誰かが涙を見せることも、「天国」「お別れ」「もう見られない」といったワードも出ない。それっぽい発言は出川の「(今日は)面白おかしく楽しく竜さんを送りたい」くらい。肥後と寺門が座りでスタートしたのも、呼び込まれて「ヤー!」で登場すると上島の不在が際立つからかもしれない。
VTRを見つめる出演者たちは、鉄板ネタの“ゲームセンターみたいな靴屋”に「何百回と観た」「別に名作じゃない」とズバズバ言い、上島のリアクション芸を「名人芸」「バカだなぁ」と楽しみ、飲み会の会計で毎回揉めるエピソードに「ケチなんだよ」「でもそこが可愛い」と全員で笑いあう。
みんながダチョウ倶楽部が大好きで、一番のファンで、心底面白がっているのが伝わってくる。「不在」をはっきりさせないので、最後に「お前らやってくれたな!」と竜ちゃんが出てきそうな気にすらなった。その場に竜ちゃんはいなくても、竜ちゃんで笑った過去は消えない。