「シロクジチュウム」は聴けば聴くほどクセになる
──今作は空間オーディオ規格・Dolby Atmosに対応したアルバムということで、12曲目「シロクジチュウム」は、Dolby Atmosを想定して田中秀和さんが作詞・作曲した楽曲だそうですね。
はい。立体的な音場を体感できるDolby Atmosでは、360度から音が聴こえます。そういう環境で楽しめる曲ということで作られました。ただ…最初この曲を聴いたときは、コーラスもなくメロディと音だけで、「正直、よくわからん」という感想でした(笑)。でも信頼している田中秀和さんの楽曲だったので「たぶん大丈夫だろう」と。レコーディングも歌うというよりは音を重ねていく感じで、楽しくはありましたが、レコーディングしてもどういう曲になるのか想像がつきませんでした。でも、出来上がったものを聴いたらすごく良くて。聴けば聴くほどクセになって、今では収録曲のなかで一番よく聴いている曲です。皆さんにも何回も聴いてほしいですね。
──声を重ねていく感覚だったとのことですが、レコーディングで意識したことはありますか?
コーラス部分は特に、耳元のすぐそばで聴こえるように歌いました。コーラス部分も楽しんでもらえたらうれしいです。歌詞でも、360度から声が聞こえることを想定して、「こういう言葉を言われたらうれしいんじゃないかな」という言葉を入れてもらいました。
──歌詞では好きな人に対してワガママな女の子の気持ちが歌われています。
相手のことが大好きで、その人以外見えていないからこそ、相手にいろいろ求めちゃう。そんな女の子を想像して歌いました。女の子のワガママってかわいいですよね。私が好きなタイプの女の子です(笑)。
声色は明るくしたり、切なくなりすぎないように意識しました
──そのほかに新曲の中で、特に好きなストーリーの曲はありますか?
ストーリーが好きな曲で言うと…バラードの「monologue」ですかね。この曲は、「こういう設定で歌詞を書いてください」とざっくりした構想をお伝えしてつくってもらったんです。“好きな人が、自分とは別の人と結ばれるけれど笑顔で見送る”という悲恋です。そういう子って、少女漫画を読んでいて一番応援したくなる女の子なんですよね。
──この曲は、聴いていてすごく切なくなります。
切なくなっていただけたら狙いどおり…というのも違うかな(笑)、切なくなっていただけたらうれしいです。
──歌い方で意識したことはありますか?
切ない物語で、主人公も切ない気持ちなのですが、自分で気持ちに折り合いをつけて笑顔で見送るというストーリー。だから、声色は明るくしたり、笑顔で歌ったり、切なくなりすぎないように意識しました。
https://www.sonymusic.co.jp/artist/asakuramomo/
●麻倉もも 公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCeO-6koTkcLNKLFcCiW1SGQ
●麻倉もも アーティストオフィシャルTwitter
https://twitter.com/Asakura_Staff