仲野太賀主演「拾われた男」(毎週日曜夜10:00-10:45、NHK BSプレミアム)の第5話が7月24日に放送された。“運命”の相手、結(伊藤沙莉)と付き合うことになった諭(仲野)には、さまざまなプレッシャーがかかる。そんななか、人生を変えるオーディションが舞い込んだ。(以下、ネタバレがあります)
仕事、結婚、兄のことでプレッシャーがふくらむ諭
本作は、俳優・松尾諭が自らの波乱万丈なサクセスストーリーを書いたエッセーをドラマ化。俳優志望の男・松戸諭が、他人に“拾われ”続けることで夢も恋も掴んでいくヒューマン・コメディ。
ウォルト・ディズニー・ジャパンとNHKエンタープライズの共同制作で、ディズニープラス向けのコンテンツとして日本国内の制作会社との初の共同制作作品となる。NHK BSプレミアムでの放送のほか、ディズニープラスのブランドコンテンツ「スター」で見放題独占配信(毎週日曜夜11時配信)される。
第5話は、祖母の春子(末成映薫)を見舞うため、彼女となった結を連れて帰郷した諭。父親の平造(風間杜夫)には音信不通の兄・武志(草なぎ剛)に連絡を取るよう押し付けられ、夫婦になった杉田(大東駿介)と野本(片山友希)からは結婚を促され、俳優の仕事も皆無で、プレッシャーがふくらむ…というストーリーが展開した。
結が諭に喝を入れる!
前話で、諭と結が惹かれていく様子を繊細に体現した仲野と伊藤。“本領発揮”を見たような気がしたが、まだ入り口でしかなかった。本話での2人のやり取りも見応えのあるものだった。
万全の準備をして挑んだオーディションに失敗した日、諭は同棲している結が待つ家に帰らず、街をさまよっていた。心配して探し回ってくれた結に、諭が弱音を吐いた。
すると結は「マッツン、夢かなえて!やっぱり夢は見るもんじゃないもん!かなえるもんだもん!マッツン一人の夢じゃないし、マッツンだけの人生じゃない!一人で生きてるなんて思わんといて!絶対に夢をかなえて!俳優一本でいきたいんやろ?」と問い掛けた。
諭が「でも、あかんかったら…」と言うと、ビンタをして「あかんはないで!」と迫り、さらに往復ビンタを食らわせた。
仲野が表現した弱さ、伊藤が表現した強さ。二人の掛け合いが見事だった。