コイロ監督は「ジェニファーは他のスーパーヒーローとは全く違うの。彼女は普通の人で、弁護士になるためにたくさん努力をしてきた。そんな中、突然、必要もしていないパワーを得てしまうの。そのことで、人から違った風に見られるようになったから、そんな自分に適応していかないといけない。これは、自分の個性を発見し、受け入れる物語なのよ」と、一人の女性がスーパーパワーを通して、自分を見つめ直し、成長していく物語であると解説した。
続けて、「自分の中には、実は違った側面が存在していて、状況に応じて使い分けることは誰しもが経験しているはず。劇中ではそれを少しだけ大袈裟に表現しているにすぎないの。そういった人間的な部分が気に入っているわ。誰しもが直面する葛藤を、リアルに描きたいと思ってたの」と語り、監督が誰もが持つ“自分の受け入れ難い一面”を“ハルクのパワー”で表現していたことがわかった。
予告編では、「私はヒーローじゃない」「普通の弁護士でいたい」と、ハルクの教えに反抗する一方で、“緑の容姿”と“最強パワー”を自分の個性だと受け入れ、ヒーローやヴィランを弁護する“超人専門弁護士”として働くことを決意し、〈自分にしかできないこと〉に全力で取り組む姿が描かれている。さらに、ひとたび〈シー・ハルク〉の姿で、ドレスアップをして外出すれば、周りの人全員が振り返る美しさ発揮。その美貌を武器に、マッチングアプリで無双する姿も見せている。
そんな“自分の受け入れ難い一面”をポジティブにとらえ、人生を謳歌するジェニファーの姿に共感してしまうのだ。
MCU初参戦にして主演を務めるタチアナ・マスラニーは「MCU 作品を普段観ない人にも届いてほしいと思っているの。とっても楽しいコメディ要素満載の作品だから、ありがちなヒーロー物語ではないってことを知ってほしいわ」と、ユーモラスなストーリー性へ自信を見せている。MCUに新たに誕生する、強くて、美しい新ヒーロー〈シー・ハルク〉の活躍が見れるのは、もうすぐだ。最新作「シー・ハルク:ザ・アトーニー」は全9話で8 月18日(木)16 時より日米同時配信開始。
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発売日: 2022/05/26