中学生だけでオーストラリア代表に快勝!
日本代表を相手に2-0と追い込まれたオーストラリア代表は、中心選手のJ・J・ドルギアスがシングルス3に登場する。対する日本代表選手は遠山金太郎。ふたりは序盤こそ互角の戦いをしていたが、爆発的な力を発揮する「天衣無縫の極み」状態を試合開始時から維持していた金太郎が徐々に押し始める。ずっと楽しそうにテニスをプレイする金太郎と対照的に、疲れが目立ってきたJ・J・ドルギアスは苛立ちのあまりラケットをコートに叩きつける始末。その姿にホームのはずの観客席からもブーイングが飛び始める。
そんな状況で会場に到着したノア・J・ドルギアスは、コートにいる兄の思いをオーストラリア代表ベンチで語り始めた。目の病気でアカデミーを追放されたノア。その仕打ちにオーストラリアテニスへの愛想が尽きた兄はテニスを止めようとするが、弟の「オーストラリア代表として世界を席巻する」という夢を叶えるため、テニスを続けていたのだ。
その思いを知ったオーストラリア代表メンバーはJ・J・ドルギアスを励まし、観客も自国の代表選手への応援を再開する。弟の思いを背負って必死で粘るJ・J・ドルギアスだったが、対する金太郎もこの試合にかける思いは強かった。決着をつけないまま日本代表を離れたライバル・リョーマへの気持ち、そして世界一のテニスプレイヤーになるのは自分だというプライド……そんな思いと共に金太郎は絶妙なショットを繰り出す。
J・J・ドルギアスはそのショットもかろうじて拾うが、その返球は不幸にも上空を飛ぶリトルパイドコーモラント(鵜の一種の鳥)に直撃。ルール上はポイントが無効となりサーブからやり直しになる場面だが、J・J・ドルギアスは負けを悟って試合を棄権する。こうして日本代表は3-0、しかも中学生だけでオーストラリアを撃破した。
意外な結末に、Twitterでは驚きと鳥を案じる声が多数。「鳥さん大丈夫か!?」「鳥さん可哀想すぎるwww」「あの豪速球受け止めて生存してる、鳥さんやばいよ。どんだけ強靭な胸筋をお持ちなの?」といったツイートと共に、その特徴的な名前から「リトルパイドコーモラントいつも覚えられない…」というファンの本音も見られた。
始まったスイス戦、最大のピンチに阿久津が立ち向かう
Cパートでは予選リーグBブロックの最終戦となる、世界ランク2位の強豪国・スイスとの戦いがスタート。日本代表はダブルスの2試合に負けており、さらにスイス代表がシングルス3に主将でありプロとして活躍するアレキサンダー・アマデウスを出してくる。この窮地に立ち向かうのは亜久津仁。日本代表でも随一の暴れん坊である彼が、世界トップクラスを相手にどんな戦いを見せるかが注目の第8話「その覚悟…その条件」は8月24日(水)に放送される。