原作者・黒丸「黒崎とまた会える日が来るとは」
漫画連載が完結して約10年、まさか再映像化のお話をいただくとは。今この時代に、新たにドラマ化する意味を見出してくださったスタッフの皆さま、またとても難しい、おそらく大変なプレッシャーなのでは…と想像する役どころを引き受けてくださった俳優陣の皆さまには、本当に感謝しかありません。
長い連載期間を共にのたうち回りながら過ごし、完結と共に旅立ちを見送った黒崎と、また会える日が来るとは思いもしませんでした。放送を心から楽しみにしています。
原作者・夏原武(原案)「ドラマ化はとても意義深いものでもあります」
新でも続でもなく、いわば「もうひとつのクロサギ」。制作スタッフから、この言葉を聞いた時に思ったのは「クロサギは本当に幸せな作品だな」という思いでした。
同時に、現代においても詐欺は一向に減らず、悪質極まりないマルチやカルトが横行していることを考えるに、このドラマ化はとても意義深いものでもあります。スタッフ・キャストの皆さまには「面倒くさい」作品かとは思いますが、格別に楽しめるエンターテインメントに育て上げてくださること、確信しております。
プロデューサー・武田 梓「精一杯頑張ってまいります」
誰もが、色んな顔を持っていることが当たり前の時代です。本当の自分が何なのか、分からない人もいると思います。主人公の黒崎も、このドラマに出てくるたくさんの人たちも、自分が自分として生きていくために懸命に闘っていきます。
詐欺は、今や最も身近な犯罪の一つです。誰もが簡単に被害者にも加害者にもなってしまう今の社会では、不幸や不運に引きずり込まれる人は後を絶ちません。黒崎は大きな孤独や「クロサギ」にならざるを得なかった悲しみを抱えながらも、そんな現実を笑顔で飛び越えて生きています。
平野紫耀さんが本来持つ明るさと多くの人を引きつける力で、複雑な心を持つ黒崎の在り方を、魅力的に演じていただけると信じております。原作の素晴らしいキャラクター、そして演じる平野紫耀さん、双方が持つ圧倒的な「主人公力」で、クロサギがこの世界をどのように羽ばたいていくのか、ご期待いただけますと幸いです。
もちろん「クロサギ」という作品の魅力の神髄である、詐欺師へのだまし返しや、数々の強敵との闘い、そして黒崎が直面する切ないラブストーリーも…。さまざまな要素でワクワクドキドキしていただけるとうれしいです。皆さまに、とにかく楽しみながらご覧いただけるよう精一杯頑張ってまいります。