『ビッグマウス』オ・チュンファン監督が明かすイ・ジョンソクの素顔 「愛情表現が必要な撮影では恥ずかしがっていた」
“愛情表現”に恥じらい…イ・ジョンソクのシャイな素顔
――パク・チャンホ役のイ・ジョンソクさん、その妻であるコ・ミホ役のイム・ユナさんをはじめ、豪華なキャストが揃ったシリーズです。主演の2人をキャスティングする際に考慮したことはありますか? またキャスティングではどのようなことが行われたのでしょうか?
イ・ジョンソクさんとは「あなたが眠っている間に」というシリーズで共演したことがあり、当時はとてもいい思い出だったので、また一緒に仕事をしたいとずっと思っていたんです。イ・ジョンソクさんは、ストレートで強いキャラクターを求めていたようで、この作品は彼にぴったりだったようです。俳優としての信頼が厚いので、新しいジャンルに挑戦するにしても、親友がそばにいるような感覚でしたね。
イム・ユナについては、台本を読んだとき、すぐにコ・ミホにぴったりだと思いました。私だけでなく、チャンホ役のイ・ジョンソクさんもイムさんを強く推していました。コ・ミホは、ストレートな話し方で相手を不快にさせない、そのバランスが難しいキャラクターです。この役にはイムさんがぴったりだと思い、オファーしたのですが、見事にこの役を演じてくれました。
――夫婦役のイ・ジョンソクさんとイム・ユナさんの相性はいかがでしたか?
二人は若い頃からの知り合いということもあり、現場はとても和やかな雰囲気に包まれていました。登場人物のチャンホとミホも長年の友人から夫婦になったということで、その友情が演技に役立ったと思います。長年の付き合いからくるその信頼感があるという意味で、友達のような夫婦を表現していると思います。
印象に残っているのは、イ・ジョンソクさんは比較的シャイな方で、愛嬌を振りまくシーンやミホさんへの愛情表現が必要な撮影では、とても恥ずかしがっていたことです。しかし、それすらも二人にとっては自然なことでした。
――イ・ジョンソクさんとイム・ユナさんのお二人が、それぞれの役を演じる上での特徴は何でしょうか? そして本作を通して新たに知った二人の魅力は何ですか?
イ・ジョンソクさんは、楽しい役や明るい役も得意ですが、真剣で必死な感情を演じたときに本当に輝きますね。彼のディテールと没入感は、とてもユニークだと思います。彼が演じるチャンホは、劇中で生死をさまよう場面が多いのですが、その状況や感情の演技表現に驚きました。そして、彼の演技は長年の努力と練習によって完成されたものであることを知りました。以前共演した作品でも感じたことですが、イ・ジョンソクさんは努力を惜しまない方で、「ビッグマウス」の撮影現場でもそれをはっきりと証明してくれました。
イム・ユナさんには、不思議なプラスのエネルギーがあります。厳しい状況や絶望的な状況でも、彼女はみんなに元気を与えてくれる存在で、まるで彼女がすべてを解決してくれるような気がするんです。ミホも同じようなキャラクターです。ミホは強いですが、イム・ユナさんもそのポジティブなエネルギーをうまく表現して演技していたので、それを感じました。
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