「“声を上げる”ということがもっと身近なものになれば」
――相合い傘やおんぶなどの胸キュンシーンも話題なっていますが、裏話などあれば教えてください。
皆さん分かっていると思いますが、相合い傘もおんぶも私がやりたいって言ったんです(笑)。相合い傘のシーンでは面白く傘に入るという流れにしたかったので、走っていたらすれ違って追いかけてくるという流れになりました。
実は撮影したのがクランクインしたばかりの時期で、相合い傘なのにすごく距離があったんです。なので、距離感だけでなく、細かい言い回しやニュアンスを何度も修正しながら撮影しました。
――赤楚さんの左肩が濡れているというのも新井さんの指示なのでしょうか?
まあ、相合い傘したら自然と肩が濡れますよね! “ほぼ濡れている”くらいがちょうどいいと思っています(笑)。あと、有村さんが髪を片側に寄せているのも、ちょっと色っぽいですよね。
これは裏話なのですが、去り際に大庭が「股に、ティーで、マタニティーです」と言ったあとに、石子が「はい、分かりました」とあしらっているのはアドリブなんです。有村さんの、“お姉さん感”に撮影現場は大爆笑でした。
――最後に、作品を通して視聴者へ伝えたいメッセージを教えてください。
法律って難しくて、身近なものというイメージがないと思うのですが、ニュースを見ていると「なんで誰かに相談しなかったんだろう」と感じることが多くて。“声を上げる”ということがもっと身近なものになればいいなと思ったんです。
私自身、まさに“そんなコトで訴えます?”な体験をしたことがあって。後日、弁護士の先生に相談したら「そんなの絶対に払わなくていい、なんで相談してくれなかったんだ」って言われたんです。
そんな経験もあって、近所の“マチベン”に誰もが気軽に相談できるようになればいいなと。それに、皆さん無意識に罪を犯してませんか? お店で充電するときは「充電していいですか?」と聞かないとだめですから。タメになるドラマをコメディーでお届けするっていうことは出来ているかなと思います。
TCエンタテインメント
発売日: 2020/12/25