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<ドラマアカデミー賞>脚本賞は「マイファミリー」黒岩勉氏 『誘拐によって結果的に家族の絆が深まるという人間ドラマを描きました』

2022/09/03 11:00

「マイファミリー」を手掛けた黒岩勉氏が第112回ドラマアカデミー賞で脚本賞を受賞
「マイファミリー」を手掛けた黒岩勉氏が第112回ドラマアカデミー賞で脚本賞を受賞(C)TBS

2022年4~6月放送ドラマを対象に開催した第112回ザテレビジョン・ドラマアカデミー賞の受賞者を発表中。脚本賞は、二宮和也主演「マイファミリー」(TBS系)を手掛けた黒岩勉氏が受賞。予想のつかないストーリー展開とテンポの良さが評価され、スピード感あふれる物語は、最初から最後まで視聴者を夢中にさせた

「これまで脚本を担当した『グランメゾン東京』(2019年、TBS系)、『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(2021年、TBS系)が作品賞を取ったときもうれしかったですが、脚本賞では縁がないのかなと思っていました」と黒岩氏が語るように、実は今回が初受賞。

今作については、「『マイファミリー』は、連続ドラマで誘拐ものをやりたいという発想から始まりました。ただ、1つの事件で全10話を引っ張るのは難しい。そこで、新たな誘拐が次々に起きていくのをリアルタイムで見ているようにしたいと構成を考えました」と、連続ドラマの視聴者を意識して生まれた構成だったという。

また、「二宮和也さんが主演だということも早い段階で決まったので、主人公・鳴沢温人のキャラクターは二宮さんに当て書きをしました」と明かした。

「温人は被害者だったはずが、誘拐犯に巻き込まれ、共犯者と見なされ立場が逆転する。そして、タイトルの通り、犯人から『私たちはファミリーですから』と言われてしまうシーンが一番ゾッとする場面になるので、中盤のピークに持っていこうと考えました」。その狙い通り、主人公が犯人の共犯のような立場になっていくストーリーが斬新だったという読者の声も多く届いていた。

ただ、「考察ドラマにはしたくなかったので、誘拐によって結果的に家族の絆が深まるという人間ドラマを中心に描きました。今回はスピード感のあるパッケージにすることで、視聴者の皆さんを飽きさせず、根底にある家族のドラマを見てもらうという挑戦をしました」と、あくまでタイトル通り"家族の物語"が主題。「家族の大切さを新しい視点で伝える驚きの脚本」といった声も多く寄せられ、黒岩氏は「その点を評価してもらえて、本当にうれしいです」と語っていた。
(取材・文=小田慶子)


この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

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  • 「マイファミリー」を手掛けた黒岩勉氏が第112回ドラマアカデミー賞で脚本賞を受賞
  • 【写真】主人公・温人を演じた二宮和也は主演男優賞を受賞
  • キーマンを演じた濱田岳は助演男優賞を受賞

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マイファミリー

出演者:二宮和也 多部未華子 賀来賢人 高橋メアリージュン 迫田孝也 那須雄登 山田キヌヲ 渡辺邦斗 藤間爽子 松本幸四郎(十代目) 富澤たけし 大友康平 神野三鈴  ほか

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