前田日明が送っていたアドバイス「金を持つということはすごい怖いこと」
クレベル戦の直後、師匠格にあたる元プロレスラーの前田日明は、自身のYouTubeチャンネルを更新。かつて朝倉に「金を持つということはすごい怖いことだよ」とアドバイスを送ったと振り返りつつ、今回の愛弟子の敗戦について「行く時に行けなくなる。死ぬのは怖くないけど、死ねなくなる。死ぬのは怖くないっていうやつはごまんといる。でも、死ねなくなる。有名になったり、金を持ったりするとね」と説いた。
実際に、朝倉は元ボクシング世界チャンピオンの内山高志氏のYouTubeチャンネルにて、現在会社をおよそ15個経営し、年収が30億円ほどあると明かしている。格闘家でありながら実業家でもある朝倉は、もはや自分ひとりの身体ではない。背負うものがあるからこそ力を発揮できるという側面もあるだろうが、反面、自分の敗北一つで抱えている多くの社員・スタッフの生活に影響を及ぼす怖さもあるだろう。
レジェンド中のレジェンド…50戦無敗のメイウェザー
しかし、今回の「超 RIZIN」における一戦は、相手はあのメイウェザーだ。WBCスーパーフェザー級、ライト級、スーパーライト級、ウェルター級、スーパーウェルター級の5階級で王座に就いたレジェンド中のレジェンドであるメイウェザー。プロボクシングにおける戦績は50戦50勝27KOで、エキシビジョンマッチにおいてさえ引き分けこそあれ、土をつけられたことは一度もない。
元ボクシング世界六階級王者のマニー・パッキャオや、総合格闘技大会「UFC」のカリスマ選手、コナー・マクレガーさえも敵わなかった史上最強のボクサーに、ボクシング経験のない朝倉が勝つことは、多くの有識者が指摘する通り、非常に困難といえるだろう。
だからこそ、朝倉には挑戦者として怪我には気を付けつつ、思い切りの良い試合をしてもらいたい。そして、何かを起こしてくれる、持ち前のスター戦をここ一番で発揮し、波乱を巻き起こしてもらいたいところだ。久しぶりにチャレンジャーの立場で強敵に挑む朝倉の戦いに、目が離せない。
このほか、「超 RIZIN」では、8月31日にハワイで開かれた記者会見で朝倉を突き飛ばしたメイウェザーのボディーガード・ジジと、キックボクサー・皇治の一戦、さらに、「RIZIN.38」では堀口恭司vs金太郎など、注目のカードが多数組まれている。「ABEMA PPV」などで全試合完全生中継されることも決定している「超 RIZIN」「RIZIN.38」。各試合がどんな結末を迎えるのか、9月25日のゴングを楽しみに待ちたい。