チャイコフスキー犯の石原医師は、病院での殺人事件に便乗し犯行を続けた
パトカー内では、県下で起きたチャイコフスキー殺人事件も石原医師の犯行かどうか、刑事が尋ねている。石原は「刑事に強要されてる発言とするなら、YESです」と話し始めた。「なぜ死体の一部を切り取って持ち帰ったのか、戦利品なのか」と聞かれると、バカにするように笑い「命の儚さを教えてあげた」という。
病院での連続殺人について聞くと、「電動のこぎりで真っ二つなんてサイコパスですね」と石原も驚いたという。その事件が発覚してから「呪われた病院」と言われるようになり、「自分の事件と一緒に報道され始めたので便乗した」と続けた。
面白いので、患者の松井がちょっかいを出していた購買部の女性、ちょっと面倒になってきた看護師の野田を殺害。次第に「病院の殺人犯と競い合いたくなった」と、「どうでもいい病院広報スタッフの遠山も殺害した」と話す。しかし、「これは正式な供述ではない、あくまでも興奮で心神喪失状態の容疑者の発言だ」とにやついた。
生きてる時に切断しないと、誠一の痛みや苦しみを味わわせられない
榎木田病院長が事件を目撃していたのに見て見ぬ振りをしていた滝中、下塚、松井、後藤田、そして週刊誌記者・津田と翔太朗。この6人とコンビニ店員だった外国籍女性への復讐を誓い、6人を313号室に集め、外国籍女性は国に帰っていたので、人に頼んだと告白。そして313号室の患者5人をどう殺害していったかを語り出した。
生きてる時に電動ノコギリで切断しないと、誠一の痛みや苦しみを味わわせることができないと、一人ずつ殺害の様子を語る榎木田病院長。翔太朗が「アリサと一緒に電動ノコギリ男に追いかけられた時、急にチャイコフスキーが流れたのはなぜか」と聞くと、「石原医師のいたずらだ」と笑いながら話した。
復讐なんてやっても誠一は喜ばない…榎木田病院長は母の助言を無視
そして、榎木田病院長の実の母親・三上を殺した理由を聞く翔太朗に、「おふくろは知りすぎてしまったからだ」と話す。一度決めたことはやり遂げると決めてる病院長は、「復讐なんてやっても誠一は喜ばないという三上が邪魔になった。三上は腎臓に大きな疾患があって長くはないし、それが少し早まっただけだ」とも言った。
トラックの運転手・宇田川も限られた人生を精いっぱい生きたと続ける。病院長が、「宇田川は親子の愛のために頑張った、彼の娘のためならできる限りのことをしてやろうと思う」と話す。宇田川は遺書もあったことから自殺と思われていたが、やはり榎木田病院長が手をかけたのか。
けがで動けない翔太朗のピンチに工藤刑事登場!
アリサが313号室に到着すると、榎木田病院長が電動ノコギリを取り出した。翔太朗に少しずつ電動ノコギリを近づける。足をケガして動けない翔太朗は、アリサに「一人で逃げろ」と叫ぶが、アリサは身動きができない。そして、病院長が翔太朗に向け、電動ノコギリをふりかぶった瞬間、病院長の肩が撃たれた。
工藤刑事が助けにきてくれたのだ。自分が乗ってきた車椅子を翔太朗に譲り、自分は榎木田病院長に手錠をかけるという。心臓の上あたりを打たれた病院長は、痛みはあれど意識はしっかりしている様子。工藤は病院長の心臓を狙ったが狙い通りには撃てなかった。その言葉を聞いて、病院長は不気味に笑い出す。
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発売日: 2023/01/11