収録で感じた芸人たちの面白さ
――収録を終えた感想を教えてください。
久しぶりにたくさんの芸人仲間との収録だったのですが、芸人がたくさん集まるというのはすごく楽しいなと感じました。メーク室も収録の合間にみんなでたわいのない話をすることも楽しいですし、何か特別なことをしているわけではないのですが、一緒の空間にたくさんの芸人仲間がいることが本当に楽しかったです。
収録の内容で言えば、各事務所にいろいろな問題がありつつも、それをマイナスエピソードとしてそのまま伝えるのではなく、面白おかしく笑いに変えながら話すことは芸人ならではなので、「やっぱり芸人って面白いな~」と改めて思いました(笑)。
あとは、「そんなシステムがあるんや~」「人力舎の稽古場って奇麗なんだ~」「サンミュージックはいろいろあったけど…、なんだかんだ絆があっていいな」など、他事務所のことを知ることができて面白かったです!
――1番印象的だったエピソードは?
全部面白かったので、一番を決めるのは難しいですが、松本(人志)さんが事務所の後輩の舞台を見に行っているという話には驚きました。
あとは(ブッチャーブラザーズ)ぶっちゃあさんの話ですね。人力舎に所属しているオアシズ(光浦靖子、大久保佳代子)と仕事で一緒になるたびに、彼女たちからよくぶっちゃあさんの話を聞いていたんです。
それに加えて、仕事の収録現場にもよくぶっちゃあさんと人力舎の玉川(善治)社長が来ていたので、僕の中ではぶっちゃあさんは「人力舎所属」というイメージが強いです。でも今、ぶっちゃあさんは、サンミュージックで芸人として活躍されているので、人力舎からサンミュージックに移動するということもあるのだなと思いました。
濱口優が芸人になったきっかけとは?
――濱口さん自身が芸人になったきっかけを改めてお伺いしたいです。
学生時代って学生ならではの面白いノリってあるじゃないですか。僕自身もそれがすごく楽しくて毎日がとても充実していたんです。でも、「こんな面白い高校生活で、こんな面白いやつらがたくさんいて、こんな面白いことはこの先ないんじゃないか」と考えるようになって、今が人生の面白さのピークなんじゃないかとふと思った時があったんです。
社会に出たらきっと真面目なことばかりだし、今の面白い生活に比べたらつまらなくなってしまうんだろうなと思い始めるのと同時に、今以上に何か面白い場所はないかと探した結果、「お笑いの世界しかない!」という答えにたどり着き、芸人になりました。
――濱口さんが入った当初の芸人の世界と現在の芸人の世界では、何か変化はありましたか?
放送されていないだけで、収録中にはテレビでは言えないような話が芸人たちからたくさん飛び出していたんです(笑)。
誰かが言ってはいけないことを言って、芸人たちが笑って収録が盛り上がるけど、放送ではカットというのが昔は普通にあったのですが、今は時代に合わせてそれがどんどんなくなっていて、最近では、芸人は面白さを求められつつも、真面目なことを求められることが多くなってきた気がします。
芸人ならではのハチャメチャなエピソードや行動が減っていることが寂しくもあり、時代だから仕方ないなと思う部分もあります。