切な過ぎる告白に涙を誘われるも、結末に感動
「私は彼のために歌を残す」と美咲は大倉に新しい曲を作ることを提案し、路上ライブで披露した。しかし、拍手喝采する観客の中に案内人の姿を見た美咲は、大倉を人気のないところに連れ出し、倒れる直前に言おうとしていたことを問い掛けた。
「プロポーズしようとしていた」と大倉。付き合ってもいないのに「バカだよね」と言う大倉に、“美樹”は美咲の代わりとして「目を閉じて。プロポーズの返事ね。美咲は…何も言わない。何も言わないで、抱きしめる。思いっきり君を抱きしめて、そしてキスをする」と言って、キスの代わりに指を大倉の口元に近づけた。そして音楽を続けるように告げた。
“さよならの向う側”に戻って来た美咲は、「こんなことして意味あったのかな」と訝しんだが、案内人は大倉の最後の言葉が「僕も会えてよかった。ありがとう。さよなら。愛してる」だと教えた。
すると美咲は「私の人生、最後にめっちゃうまくいった」「私の人生サイコーだった」と晴れ晴れとした表情に。
大倉への切な過ぎる告白に涙を誘われつつも、最後の言葉は感動的だった。「人生サイコーだった」と言えるように生きる大切さがストレートに伝わってきた。
今回、美咲にふんした吉田の好演が光った。近年は映画「妖怪人間ベラ」(2020年公開)、「猫と塩、または砂糖」(2022年公開)などで演技にも注力しているが、メインの活動は歌手。今回の劇中では、ラップのほか、クライマックスの歌で澄んだ歌声を披露。演じた美咲の思いを盛り上げた。
次回、10月13日(木)放送の第4話が最終回。事故で亡くなった伊勢谷幸太郎(高橋優斗)の物語のほか、案内人の過去も明らかになる。
※高橋優斗の「高」は正しくは「はしご高」
◆文=ザテレビジョンドラマ部