北川景子演じる“柊木雫”の役どころ
北川演じる主人公の柊木雫(ひいらぎ・しずく)は、豊かな感受性と気さくさで人間味溢(あふ)れる人物。裁判官という職業柄、エリートで完璧なタイプと思われがちだが、完璧とはほど遠い。トンカツが大好物。
学生時代に父親が勤め先の町工場を解雇されたことで、原告側の家族として裁判に同席した際に裁判官が原告一人一人の話に熱心に耳を傾ける姿に感銘し、自身も裁判官を志すようになる。大学卒業後はロースクールで法律を学び、東京地裁・刑事部の裁判官として活躍していた。学生時代の体験やロースクール時代の恩師との出会いから 、“人を知らなければいい法律家にはなれない”という信念を持ち、とことん人を知ろうとし、人と関わろうとする。
しかし、その信念があだとなり、月に30件・年に300件の裁判を効率よくこなせずにいた。そんなある日、裁判所の所長から辞令を渡され、派遣教員としてロースクールへの勤務を命じられる。12年ぶりに訪れたロースクールでは、かつて自身が学んだような実務に通じる授業は行われず、司法試験の合格という目先のゴールのための授業ばかり。そんな現実に違和感を覚えた柊木は、法曹界の未来をよりよくするために人と向き合い、見つめながら“人を知るため”の授業を始める。