「ミルモでポン！」「美鳥の日々」の直球な恋心表現に影響を受ける
──動画配信者グループ「コズミック」のメンバー3人のバランスがリアルです。キャラクター造形はどのように考えましたか？登場する配信者にモデルなどはいますか？
元々短期連載の予定だったので、「大体の人が考えるYouTuber ってこんなイメージだろうな」という3人組にしていました。派手髪で、声デカくて…みたいな。(第2章となった)コスモ編からコズミック各々のキャラクターやスタイルが詳しく出てくるのですが、作中で起きた事件や炎上に、それぞれがソロで活動していた配信プラットフォームのファン層を考えつつ思考などを決めています。
色々なファンと戦ってもらわないといけないので、毎章ごとにチームとしてのコズミックの攻守バランスも変えてますね。モデルなどは特にいません。
──キャラクターの個性的なデザインや、感情が高まるコマの表情が印象的です。影響を受けたり、お好きな漫画はありますか？
直球勝負な恋心を描くことが多いのですが、篠塚ひろむ先生の「ミルモでポン！」に影響されてるのを感じます。当時読んでいた作品の中だと、恋愛漫画の告白って一大イベント的扱いだったから、主人公やライバルが毎日のように好きを言葉や仕草に出していたのが印象的で…同時にしっかり思いを伝えられる子が羨ましくもあったから。似たヒロインが登場する井上和郎先生の「美鳥の日々」も、何回も読み直しています。あとは「グラップラー刃牙」「賭博黙示録カイジ」「鉄鍋のジャン！」のような、絵力や言い切り力に圧倒されてしまう系も。
キャラクターの見た目は、本当に自分の欲望に忠実な感じ。バトル物の強キャラとか、格ゲーキャラみたいなビジュアルが好きです。作中での感情が生々しすぎるときがあるから、どこかにフィクション要素が欲しいというのもありますが、「描いてて楽しい」をかなり優先しています。「女の子がデカすぎでは？」とよく言われますが、それがいい。
「口に出せない感情に寄り添えるものが描けたら」
──SNSを見ていると、共感の声など様々な感想が見られます。読者からの反響で印象的だったものがあれば教えてください。
ありがたいことに毎話嬉しい感想や悲鳴を頂くので、これ！というのは特にないかも…。ギンガ編で、表紙のギンガの相手が交代制になってるのが判明したときの反応は嬉しかったですね。みんなを描かせて下さいとお願いしていたものなので、にこにこしました。
──現在はギンガ編ですが、今後の展開含めどんな漫画を描いていきたいですか？
壮大なテーマとか伝えたいこととかが特に無くてあれなのですが…漫画を読む時は一人ですし、口に出せない感情に寄り添えるものが描けたらなと思います。でもギンガ編の皆には大声出して暴れてほしいです。
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