三浦友和、『クロサギ』で初共演の平野紫耀は「国宝級の純粋さ」 “裏の顔”を持つキャラクターに試行錯誤も
黒崎との関係性は「非常に複雑で難しい」
――今回演じている桂木の役どころについて教えてください。
桂木は甘味処「かつら」の店主でありながら、詐欺業界のフィクサーという裏の顔を持っています。世の中的にいったら悪い人なのでしょうが、普段は商店会長として地域の人たちとも積極的に交流しているんですよね。
だから表と顔と裏の顔を極端に出すのではなく、ふとした瞬間に“裏”が垣間見える方がいいかなと思い、試行錯誤しながら演じています。
――黒崎の関係性については、いかがでしょうか?
黒崎との関係性は、非常に複雑で難しいです。黒崎を“クロサギ”として育て上げた師匠のような存在でもありながら、黒崎の家族を破滅させた詐欺の設計図を売ったのは桂木で、黒崎もそれを知っている。
だから親子のような師弟関係に見えることもあれば、全くそう見えないときもあって。そんな不可解なところもある黒崎と桂木の関係性は、物語の肝になってくると思います。二人の間にはまだまだ謎がありますし、桂木が黒崎にシロサギを退治させているのにも裏の事情があるので、今後の展開にご注目いただきたいです。
――黒崎役の平野さんとの撮影はいかがですか?
平野くんとは緊張感のあるシーンが多いので、現場ではあまり和気あいあいとはできないところがあります。ただ、普段の彼は国宝級の純粋さですね(笑)。一方でお芝居では集中力があって熱心で、素晴らしいなと思っています。