吉沢亮が主演を務めるドラマ「PICU 小児集中治療室」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)の第5話が11月7日に放送された。前回ラストで多くの視聴者が衝撃を受けた、武四郎(吉沢)の親友・悠太(高杉真宙) の出来事。2人の友情、そして命について丁寧に描かれた。(以下、ネタバレがあります)
武四郎の親友・悠太が救急搬送されてくる
同ドラマは「大規模なPICUの運営は極めて困難」とされる広大な北海道で、吉沢演じる“しこちゃん先生”こと新米小児科医・志子田武四郎が先輩医師らと共に、どんな子どもでも受け入れられるPICU(Pediatric Intensive Care Unitの略称で小児専門の集中治療室のこと)を作るため、そして、1秒でも早く搬送できる医療用ジェット機の運用を実現するために奔走する姿を描く。
“子どもの命”をテーマに「生きるとは」「命とは」「家族とは」という問いに、真正面から向き合うメディカル・ヒューマンドラマとなる。
武四郎の上司で、日本各地でPICUの整備を推し進めてきた小児集中治療のパイオニアである植野元を安田顕、武四郎と同時期にPICUに配属された救命医・綿貫りさを木村文乃、植野にヘッドハントされてPICUにやってきた看護師・羽生仁子を高梨臨、武四郎の幼なじみの救命医・矢野悠太を高杉真宙、同じく幼なじみの小児外科医・河本舞を菅野莉央、武四郎が子どものころから好きだった涌井桃子を生田絵梨花、女手一つで武四郎を育てた母・南を大竹しのぶが演じる。
第5話は、ドクタージェットがついに使えることになったというPICUにとって明るい兆しの一方で、視聴者の関心は悠太にも向けられていた。前話ラストで悠太が武四郎のいる丘珠病院に救急搬送されて以来、SNSには「悠太助かって」という声が上がり続けていた。
悠太からの手紙に怒る武四郎
幼なじみたちの悩みをいつも聞いてくれていた悠太。ホテルで大量の睡眠薬を飲んで昏睡状態になったのだが、武四郎は「あいつが自殺なんかするわけねぇ」と信じていた。小さい頃に大好きだった祖父が病気で亡くなってから医者を目指していたこと、第3話で描かれた悠太の働く病院からPICUに運び込まれた少年の容態を気にするメールを毎日送ってきていたことで、悠太がそんなことをするはずないと思っていた。
ところが、武四郎の元に届いた悠太からの荷物の中にあった手紙に、死を示唆するような言葉が。武四郎は「本当に見損なった」と怒りに震えた。
その怒りは、研修医のころから診ていた急性リンパ性白血病を患う少女の母が「命を粗末にしている人を見ると、うちの子の体と代わってくれって。なんでうちの子ばっかり。こんなに頑張っているのに」と言ったように、一生懸命治療に励む患者の子どもたち、また彼らを助けたいと願う医師としての姿でもあった。