「スター・ウォーズ」シリーズのオリジナルドラマ第4弾「キャシアン・アンドー」。主人公は、2016年に公開された「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」の情報将校キャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ/日本語版の声:加瀬康之)。「ローグ・ワン」より5年前を舞台に、帝国軍が銀河を支配する暗黒の時代の中で反乱軍が生まれる軌跡を追う。11月9日に配信された第10話では、無実の罪で強制労働施設「ナーキーナ・ファイブ」に収監されたキャシアンが、どんな状況であろうとも諦めない仲間たちと思案してきた脱獄方法をついに実行。閉塞感漂う強制労働施設からのスピード感たっぷりな脱獄劇に、第三者目線でも胸のすく思いがした。(以下、ネタバレを含みます)。
キャシアンが実行した強制労働施設からの脱獄劇
第9話で強制労働施設「ナーキーナ・ファイブ」から一生出られないことを確信したキャシアンは、間もなく刑期を終えて家族の元に帰れると思っていた“監督役”の囚人キノ・ロイ(アンディ・サーキス)を説得し、脱獄計画を実行に移す。「ナーキーナ・ファイブ」は床に通された電気で囚人たちが拘束されている。そこで以前よりキズを付けて準備していたトイレ脇の配管を壊し、水漏れを起こす。そうすることで看守が床に電気を流した際にショートさせるという計画だ。新人がやってくるタイミングを見計らって、配管を壊し、看守と新人がリフトで降りてくる途中で反乱を起こす。計画は見事成功し、キャシアンらのグループは作業部屋から脱出する。
長年一緒に部品を制作してきた囚人たちの息はピッタリで、流れ作業で看守の武器を全員に配り、他の部屋の人々も救い出す。同時にキャシアンとキノは司令室に向かい、看守を制圧し、「ナーキーナ・ファイブ」にいる5000人に脱獄を呼び掛ける。この際、マイクを握ったのはキャシアンではなく、彼に促されたキノだった。長年、監督役を務めてきた彼だからこそ、言葉が響く。規則に縛られ、最初はたどたどしかったキノも徐々に自分の言葉を取り戻し、「逃れる道は一つしかない(There is only one way out)」と呼び掛ける。この「One way out」がみんなの合言葉となり、言葉が力となって、5000人が脱走するのだった。
ルーセンが忍ばせていた帝国保安局のスパイが明らかに!
一方、帝国の監視が厳しく、反乱分子の活動資金を動かすことができずにいたモン・モスマ(ジェネヴィーヴ・オーライリー)は、融資を受ける相手として、チンピラと見下すダヴォ・スカルダンと会談していた。取引したい相手ではないが、残された道は少ないようだ。しかもスカルダンは手数料の代わりに自分の息子とモスマの娘の結婚をチラつかせ、モスマは激怒。しきたりにより16歳で不本意な結婚をして以来、立派な家庭に囚われ、今は議員を隠れ蓑に反乱分子を支えているモスマは、静かに体を震わせながら怒りを爆発させていた。しかし、スカルダンを利用する以外に道がないのも事実。彼女がどんな選択をするかに注目だ。
また、アルダーニ強盗事件での主犯格を捜す帝国保安局のデドラ・ミーロ(デニース・ゴフ)は、反乱一味のパイロットを捕らえ、反乱分子のリーダー格であるルーセン・レイエル(ステラン・スカルスガルド)が計画していたスペルハウス襲撃についての情報を得る。その後、パイロットを病死に見せかけて殺し、宇宙空間に放置し、宇宙船を回収に来る者を追跡しようとしていた。
しかし、それでは不自然なので「普通に宇宙船の監査に行っては?」と同僚のロニ・ヤングが発案し、デドラは同意する。第10話の終盤ではこのロニが、実はルーセンが帝国保安局に送り込んだスパイであることが明らかになった。ロニは子どもが生まれたことからスパイと帝国保安局から引退したいと懇願するが、人生のすべてを賭けて取り組んでいるルーセンは首を縦に降らない。むしろ、“自分が死んだ後の世の中のために命を燃やしている。決して誰からも感謝されなくても”と語り、彼の本気度を知らしめるのであった。
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/star-wars-andor/
▼ ディズニープラス特集ページはこちら
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社