主な登場人物
望月星太郎(もちづきせいたろう)(42歳)…高橋一生
花火師。代々受け継がれてきた望月煙火店という花火師の家に生まれ、自身も花火師となった。9歳の時に両親が離婚し、以降は父親の航と2人暮らし。ここ数年は、コロナの影響で大規模な花火大会や競技会が中止になり、花火を打ち上げる機会がほぼなく、経済的な不安を感じている。
望月航(もちづきこう)(享年・80)…橋爪功
煙火店の四代目。従業員は息子の星太郎1人。30歳の時に理代子に一目ぼれし、彼女の両親に結婚は反対されるも、結婚し星太郎を授かる。しかし、ある理由から、結婚生活10年で離婚することになる。そして、航と理代子には星太郎も知らない事実があった。
独身の星太郎には結婚してほしいと思っているが、あえてそれは言わない。「すまん…」という一言を残し、息を引き取るが…。
水森ひかり(みずもりひかり)(29歳)…本田翼
実家暮らしの29歳。4年間付き合っている彼氏がいるが、離れてはくっつきを何度か繰り返している。ある日のこと、「あなたのためだけに花火を打ち上げます」というチラシを手にし、望月煙火店を訪ねて、花火をオーダーすることに。
ひかりの雰囲気になぜか星太郎は母を、航は妻を思い出す。時にあっけらかんと、時に妖艶に、時に無邪気に、その存在が確実に望月親子の生活に影響を与え始める。