「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱」第1話あらすじ
2022年、夏。新型コロナが収束しないため、夏の花火大会は中止となり、望月星太郎(高橋一生)と航(橋爪功)の花火師親子は今年も暇になりそうだ。
大規模な花火は上げられないものの、個人がオーダーする花火を始めようと、航は星太郎に何度か提案してきたが、星太郎は個人花火となると、料金設定、HPの宣伝と、いろいろとやらないといけないことがあること、そして、特定の個人に満足してもらうためには、客との事前の綿密なコミュニケーションも必要であることなどから、乗り気ではなかった。
やがて、星太郎はいつものように、朝食の片付けを終えてから作業場に向かった。すると、航が倒れており、「すまん」という言葉とともに、息を引き取るのだった。
そして、冬――。1人となった星太郎の元に、「あなたのためだけに花火を打ち上げます」と書かれた手書きのチラシを手にした水森ひかり(本田翼)が訪ねてくる。彼女は花火を上げてほしいと星太郎に頼む。