新しい挑戦で「すごく充実感があります」
――KOOさんはバラエティー番組でも大活躍中。音楽とは違うジャンルに挑戦されることについてはどういう思いが?
格好良く言うと「生涯学習」ですね。僕がバラエティーに出始めたのって50代になってからなんです。TRFが20周年を迎え、それぞれソロでもいろいろ活動をしていこうというとき、僕はバラエティーに出させていただくことになって。そこでいろんな人と出会いましたし、バラエティーで露出が増えると「あ、DJ KOOってこういう人なんだ」って皆さんに伝わる。
それによって、お祭りやいろんなコンテンツの関係者さんに声をかけてもらって、今までやってきたDJの仕事がより広がっていく。還暦を過ぎてもそれはさらに広がっていっているので、すごく充実感があります。
お祭りでDJをやったり、ダンスコンテストでDJをやったり、そこで出会った小さい子が「あ、DJ KOOさんだ!」って喜んでくれたり。その親御さんも「KOOさんKOOさん!」って言ってくれるのが本当にうれしいですね。
――親子でKOOさんに羨望のまなざしを向けるというのもすごいことですよね。
やっぱりバラエティーをやらせてもらったおかげかなと思います。最近ではクラブにDJとして行っても、「バラエティーに出てるDJ KOOがDJをやりに来たぞ」という感覚で見られているんですけど(笑)、そもそもDJが本業なので、DJをやらせたら上手なわけですよ。逆にそのギャップでみんなが盛り上がってくれて、余計に一体感が作れるようになりました。
KOOフェスがやりたい!
――DJとしての今後の展望は?
「KOOフェス」をやりたいですね。おかげさまでここ数年、僕と一緒にいろいろなことをやってくれる人が増えてきたので、親子2世代、3世代で来ていただいて楽しめるフェスをしたいです。ダンスミュージックは体感して体を動かしながら楽しんでもらうのが醍醐味ですが、それは決して若い人だけのものではないなと感じているので、お客様が主役になって楽しんでもらえるフェスをやりたい。僕はパンも大好きなので、音楽とパンが楽しめるKOOフェスをやりたいです。
――パンといえば、以前「オオカミ少年」(TBS系)で“利きパン”もされていましたよね。
そうなんですよ!パーフェクト正解でした(笑)。家からスタジオに来るまでの間にパン屋さんが何軒かあるので、いつもパンを買ってスタジオで食べています。毎日必ず食べていて、年間少なくとも1000個は食べているので、来年は「パンシェルジュ検定」の試験を受けようかな。
ちゃんと専門家になればパンのお仕事も増えると思いますし、音楽やバラエティー番組だけでなく、今自分ができること、興味のあることはいろいろとやって、発信していくことでお仕事につなげていければいいですね。
◆聞き手=小池貴之/構成・文=ブルータス海田
avex infinity
発売日: 2022/12/07