花の香る一日。/学芸大青春のジュネッセンス!!【「ジュネス寮の日常」from 南優輝】
「現実世界とメタバースを行き来する」というコンセプトを掲げ、楽曲やライブパフォーマンスを届けているダンス&ボーカルグループ、学芸大青春(ガクゲイダイジュネス)。音楽・料理・故郷・趣味・日常――3周年記念ライブから「素顔」を解禁して活動をスタートした学芸大青春メンバー5人それぞれの「センス」と「エッセンス」を、毎週連載コラム「学芸大青春のジュネッセンス!!」でお届けします。
今日も寮で目を覚ました僕は、なかなか布団から出られないでいた。
最近は寒さと乾燥のせいか、目が覚めても頭まですっぽり布団に入り直し、しばらく温まってから起きるのが僕の日課だ。
「おはよう。寒いね、、、」
メンバーと挨拶を交わし、震えながらシャワーを浴び今日も準備を済ませる。
ハンドクリームをシェアしながら寮を出て、今回のミュージックビデオ撮影用に真っ青に染まった蓮の髪を眺めながら現場に向かった僕らは、着いて早々撮影セットに驚いた。
スタジオに入った瞬間フローラルな香りに包まれ、目の前は綺麗なお花でいっぱいだったのだ。
そう、今日は僕たち学芸大青春の新曲「Ylang Ylang」のMV撮影なのだ。
新しい衣装でのMV撮影ということもあり、楽屋でのみんなのテンションもすでに上がっている。蓮はSNS用に写真撮影、勇仁は入念に衣装をチェック、陽介はスタイリストさんと服の話で盛り上がり、将綺は…待ち時間にAPEX。将綺はいつも通りのようだ(笑)。
かくいう僕、南優輝もこの楽曲の作詞に携わらせて頂いたので、いつにも増してワクワクしていた。
今回のMVは、より曲の世界観をストレートに届けるためにストーリー重視のものになっていて、これまでの作品より僕ら自身が映ってダンスやリップをするシーンは少ないが、その分たくさんのキャストの方に協力して頂いている。
感謝を込めて挨拶を済ませ、いよいよ僕らのダンスシーンの撮影に入った。
今回のダンスシーンは僕らが踊っているすぐ真後ろにキャストの方が二人立っているセットだったので、なんだかいつもより少し緊張しながらも踊り始める。
カットが入るたびに、お二方と一緒にお喋りしていると、だんだん緊張もほぐれ、いつの間にか楽しく踊っていた。
なかでも「皆さんたくさん踊られて大変だと思うのですが、実は僕らも動いちゃいけないのにダンスを目で追いたくなっちゃうから大変なんです!」なんて言ってくださった時は、単純に次のカットへのやる気で満ちあふれている僕がいた。
僕って扱いやすいタレントなのかもしれない。
そんなこんなでダンスシーンを終えて一度楽屋に戻ると、いつもMVやダンスプラクティスでお世話になっているスタッフさんが差し入れで沢山のお団子をもってきてくださり、みんなでもぐもぐタイムに突入。
美味しいお団子でエネルギーをチャージしたところでソロのリップシーンへ。顔を出してからのMV撮影は、実はこの時間が1番楽しかったりもする。
他のメンバーのシーンを見て、カッコいいところで沸いたり、逆にブサイクな瞬間を写真で撮ってやって盛り上がったり、まるで男子校にいるかのようなノリで楽しいのだ。
しかしながらこの日も楽しい時間はあっという間に過ぎ、撮影は無事クランクアップ。
嬉しい気持ちもありつつ、花の香りに包まれた綺麗なセットが解体されるのがなんだか寂しくて、セットの前で写真を撮っていると、スタッフさんが「もし良かったらお花持ち帰りますか?」と提案してくださり、お花を持ち帰れることに。
嬉しいお土産を携えて寮に帰った僕は、花をどうしようか考えた末に、部屋のベッドの横に逆さに吊るし、いい香りに包まれながら眠りについた。
こうして男5人暮らしの寮のリビングに、後に綺麗なドライフラワーが添えられるのであった。
2019年9月2日に始動した、ダンス&ボーカルグループ。メンバーは写真左から内田将綺、南優輝、仲川蓮、相沢勇仁、星野陽介の5人。2022年10月時点で、デジタルシングルを17タイトル、シングル1枚、ミニアルバム2枚、フルアルバム2枚を発表している。3周年記念ライブの大阪公演より、「素顔」を解禁しての活動をスタートした。
公式HP
https://gjunes.com/
◆「学芸大青春のジュネッセンス!!」過去の連載はこちら◆
https://ddnavi.com/serial/junessence/