コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、文之助さんの漫画「思った以上に男前だった話」だ。
1月22日に投稿されたツイートには、17万いいねを超える反響があり、「愛が尊すぎて心が乱れました」「結婚式に参列してもいいですか？」「続きが気になりすぎて眠れない」といったコメントが集まっている。作者の文之助さんに話を伺い、創作の裏側などを語ってもらった。
漫画「思った以上に男前だった話」のあらすじ
一目惚れした先輩を呼び出し、「好きです!!付き合ってください!!」と勇気を出して告白する後輩くん。しかし返事をもらうどころか「ごめん誰？」と存在すら認識されていない…。だが、そんな塩対応にもめげず、迷惑がられても毎日先輩をたずね、真っすぐに愛を伝えるうちに、仲が深まっていく。
ある日、2人で学園祭で披露されるミスコン用のドレスを目にすると、突然隣で倒れ込む後輩くん。慌てて先輩が「え!!何!!」と駆け寄ると、「先輩の結婚式を想像しちゃって」と一言。さらに「絶対に先輩のウエディングドレス姿見たいんで、その時は後輩枠代表として呼んでください…」と言い終わりかけたその時、いきなり先輩からキスをされ唖然とする後輩くん。
「私のドレス姿、君は誰よりも近くで見るつもりなんだと思ってた」と男前な言動をとる先輩に、見事一発ノックアウトされてしまう…。
Twitter上では「2人のこれからが楽しみです」「結婚式場予約しておきます」「一途の本当の意味が分かった気がします」などの声が続々と寄せられ、さらに「ウエディングベル僕が造ります」「壁枠で参加します」「式場の床枠で招待お願いします」「牧師やりたい」など尊いあまり、大喜利のようなコメントも集まった。
文之助さんへのインタビュー
――「思った以上に男前だった話」は全ページ合わせると17万いいねを超える反響です。ここまでの反響となったことについて率直な感想をお聞かせください。
何気なく思いついて勢いで描き上げた作品だったので、こんなに反響があるとは思わず、ただただびっくりしました。ツイッターに漫画を投稿し始めてから5年ほど経ちましたが、10万いいねを超えたのは初めてだったのでドキドキしました笑。
――「思った以上に男前だった話」について、作品やテーマが思いついたきっかけがあればお聞かせください。
きっかけがなんだったかあまり覚えていないのですが、歩いている時にぼんやり作品づくりのことを考えていて…。その時にふと、ミスコンのドレスを目にするシーンが浮かんだんですよね。そこでそれを見ているのはどんな2人かなと想像した時に、今回描いた2人のような人物像が浮かんできて。女の子に「(自分の純白のドレス姿を)君は誰よりも近くで見るつもりなんだと思ってた」っていうセリフを言わせたい！と考えて描き上げたのが今回の作品です。
ちなみに女の子からキスをするシーンは最初想定していなかったのですが、描き進めながらこうしたらもっとセリフが引き立つんじゃないかな…と思い描き足したものです。(設定をガチガチに固めて描くのがあまり得意ではなく、描いている途中で出てきたアイデアを常に足しながら作品を描くことが多いです。)結果的にこれが作品のいいアクセントになった気がしています。
――「思った以上に男前だった話」に込めた思いがあればお聞かせください。また、この作品を通して、読者に伝えたいことはありますか？
一途に人を思うのって素敵だな、というのを感じていただけたらとても嬉しいです。あとは、かっこいい女の子っていいよね!!という自分の気持ちに共感していただけるといいなと(笑)。
――今後の目標や抱負、展望があればお教えください。
良くも悪くも1つの作品に固執せず、色々なシチュエーションを描くのが今の自分のスタイルとして固まっているんですが、いつかは連載などもしてみたいなという気持ちがずっとあります。皆さんに長く愛されるキャラクターを生み出してみたいです。(どのくらい先になるかわからないですが…笑）
――作品を読んでくれている読者や、フォロワーにメッセージがあればお願いします。
いつも作品をお読みくださり、そして自分の作品に期待し投稿を待っていてくださり、本当に感謝しています。自分で納得のいく作品が描けない時も、温かいお言葉をかけてくださるフォロワーさんが多く、何度も救われてきました。本当に自分は恵まれているなと、しみじみ感じます。まだまだ未熟者ですがのびしろも含め、期待していてくださると嬉しいです!!
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