岡田結実がエッセー「ひねくれぼうず」(文友舎)を1月26日に発売し、29日に都内でサイン本お渡し会を開催。マスコミ向けの取材に応じ、初めてのエッセーを出版するに至る経緯や今の率直な心境などを語った。
岡田がファンと直接交流するイベントを行うのは、2017年4月15日に発売した1stフォトブック「hungry!!!」と1st写真集「きゅーじゅーはちぱーせんとのゆい」の時以来、約6年ぶり。イベントを迎える心境を「緊張しますし、コロナ禍で仕事のイベントも全然やっていなかったんです。こうやって対面で記者の皆様やファンの皆様に会うのって本当に久しぶりで、今は正直緊張していて…。でも、SNSを通してじゃなくて、生の声を聞けるのはすごくうれしいので、楽しい時間にできたらなと思います」と、意外にも緊張気味の様子。
「メモを全部出しちゃおう!」って
出版の経緯について、岡田は「自分が2017年からずっと書いているメモをいつか小説として出せたらいいなと思っていたんですけど、小説を出す前に自分が今どれだけいろんなものを作れるのかと。エッセーのお話を頂いて、メモの中身を出してみたら、(編集から)『全部出しちゃおう!』って話になりまして(笑)」と振り返る。
続けて「でも、全部を出すってバラエティーや芝居の中でできていないので、自分の初めてのエッセーは、すべて出せるものを作りたいなと思っていたので、本を出そうというお話を頂いた時はめちゃくちゃうれしかったです。それと同時に、これ出して嫌われちゃわないかな?っていう心配もちょぴっとありました(笑)」と、率直な心境を吐露。
携帯電話のメモ機能でメモした中身が、今作の中につづられているが、どんな時にメモを書くのかと聞かれると「うまくいかなかった仕事の帰り道とか、お風呂の中とか、ドラマや映画が終わった日もそうですし、好きな人ができた時とか、恋している時とか(笑)。日常的に毎日書いています」と赤裸々に語った。
きっかけはTwitterの裏アカ
また、メモをするようになったきっかけについて「Twitterが広まりたてくらいの時、ちょうど仕事を始めるというタイミングでもあったので携帯を買ってもらえて。Twitterのアカウントを作ってみて、文章を書く面白さを感じて。一人で裏アカを作ってずっと書いていたんですけど、友達と裏アカ(メッセージなどを)交換することになって、『結実ポエマーじゃん!』みたいな(笑)。『恥ずかしくないの?』みたいな感じでいじられて。恥ずかしいと思う時代もあったんですけど、ポエマーを大事にしようと思っていたら、それがきっかけで今も続いていて、本も出せることになったという、ある意味奇跡的な始まりでした」と、しみじみ明かした。
同作は、等身大の本音とリアルが詰まった秘密の“メモ”から成る超本音エッセー。17歳から22歳の今に至るまでに感じた悔しさ、切なさ、悲しみ、喜び、感謝が、リアルにつづられたメモを一部抜粋し、エッセーという形で刊行した。彼女がこれまでに撮ってきた日常の写真も掲載されている。
◆取材・文・撮影=ブルータス・シーダ