プリキュアの生みの親・鷲尾Pが20周年の思いを語る
2004年2月にテレビ放送を始めて以来、広く愛され続けている「プリキュア」シリーズは今年で20周年。“プリキュアの生みの親”である鷲尾プロデューサーは、「まず20作ということが信じられなくて、たぶん一番疑っているのが私です。ただこれまでずっとやってきたことは、毎年新しい子が入ってきて、毎年楽しめるようにすること。それが一番重要で、それを続けていれば、今まで見てくれた人、ずっと昔に見てくれていた人も、きっと楽しんでくれるに違いないと考えて作品を作り続けてきました」と心境を語った。
第1作の「ふたりはプリキュア」を立ち上げ、今作の「ひろがるスカイ!プリキュア」にも直接関わるという鷲尾プロデューサー。「ふたりはプリキュア」放送直前の気持ちと、「ひろがるスカイ!プリキュア」放送直前の今の気持ちの違いについては、「一緒です。足が震えるんですよ、どの作品のときでも。いつも放送直前に、視聴率が悪くて局の方に呼ばれるような夢を明け方まで何度も見るんです(笑)。そのうち夢の中で、今度は大丈夫かなと思ってたりするんですよ」と告白。
「それだけ本当にプレッシャーが掛かるし、しんどい。でも見てくださった方から良かったよとコメントをもらうと、『あ、良かったんだ』とこちらもうれしくなる。それはいつも同じですね」と作品作りへの思いを語った。
残り2人のプリキュアのキャストをサプライズ発表
さらに、これまで詳細が明かされていなかった残り2人のプリキュアのキャストが発表され、ソラやましろより少し年下の12歳の“男子プリキュア”・キュアウィングを村瀬歩が、ソラやましろより年上の18歳の“新成人お姉さんプリキュア”・キュアバタフライを七瀬彩夏が演じることが分かった。
これを受け、「今作はセンターが水色のプリキュアであったり、男の子のプリキュアの誕生など、新しいチャレンジがいろいろありますが、こうした新しいチャレンジを通して今の子どもたちに伝えたいメッセージは?」との質問が上がる。
鷲尾プロデューサーは「そもそもプリキュアは第1作のセンターが黒と白で始まっていて、いわゆる女の子が好きとされているキャラクターカラーから始まったわけではありませんでした。しかも当時は徒手空拳といって、自分で足を踏ん張って戦う姿もある、チャレンジ精神の強い作品だったんです」と懐古。
続けて、「プリキュアを続けていくことについては、毎年何かチャレンジをしていくことが絶対必要。以前、いずれ時代が過ぎれば、プリキュアは女性に限らなくていいというお話をした気がしますが、もしかしたらこのタイミングなのかなと。新しいイメージ、新しいキャラクターをどんどん入れていっていい。今年は20周年の節目でもあり、皆さんのご理解を仰ぎながら、男子のプリキュアを誕生させた」と述べた。
最後に、キャスト陣が「『ひろがるスカイ!プリキュア』をご覧いただいて、皆さまの世界が広がるように、何か伝えられるように、憧れやキラキラが広がるように、精一杯頑張りたいと思っております。毎週日曜朝の30分間、ぜひ楽しんでいただけたらと思います」とメッセージを語り、会見は終了した。
※「ヒーリングっど・プリキュア」の「・」はハートマークが正式表記