中谷美紀主演の連続ドラマW「ギバーテイカー」(毎週日曜夜10:00、WOWOWプライムほか)の現場レポート、特別映像「菊池風磨編」が解禁された。同作は、すえのぶけいこの人気コミック「ライフ2 ギバーテイカー」をドラマ化。娘を殺された刑事・倉澤樹と、その娘を殺した猟奇殺人犯・貴志ルオトの死闘を描いた本格クライムサスペンスだ。
「ギバーテイカー」あらすじ
元小学校教諭の刑事である倉澤樹(中谷美紀)は12年前、当時小学6年生だった教え子・貴志ルオト(菊池風磨)に、愛する娘を惨殺された過去を持つ。事件当時12歳という犯人の幼さも相まって、この猟奇殺人事件は日本中に大きな衝撃をもたらした。
倉澤は被害者遺族として絶望を味わい、その経験から生まれた“自分と同じように苦しむ人を一人でも多く救いたい”という思いのもと、刑事になった。
その強い信念に突き動かされ、事件解決に奔走する日々を送ること12年、倉澤は娘の命日を目前にルオトが医療少年院を退院することを知る。そして、ルオトが「完全に更生した」という話を聞くも、被害者遺族として疑心を抱かずにはいられない彼女のもとに、ある日不審なメッセージが届く。
「あなたの大事なものを、もう一度奪います」
それは、再び日本中を震撼させる新たな事件の始まりだった。
鈴木監督、菊池の演技に「いい表情をするね」
現場レポートを収めたこの日、撮影が行われたのはルオトが住み込みで働くベーカリー「幸せの穂」の自室で、一人の時間を過ごすシーン。美しい容姿からは計り知れぬ狂気を一気に解放させるルオトの様を、菊池は見事に表現。声のトーン、口角の上げ方、歩みや瞬きの速度など、些細な表現にも気を配り、一つ一つの動きから狂気を感じさせ、静かさの中で、見る者に緊張を与えていく。
中でも壁に張り巡らされた倉澤の写真をいとおしそうに眺めながら、鼻歌を静かに響かせる場面で見せた名演には、メガホンを取る鈴木も「いい表情をするね」とうれしそうに称賛の言葉を口にする。瞳に冷たい光を宿らせ「樹先生、もうすぐだね。もうすぐ会える」と倉澤との再会を心待ちにする菊池の姿は、ルオトそのもの。菊池がルオトの得体の知れなさを見事に表現し、狂気を次第に爆発させていく姿が捉えられた自室でのシーンは、彼の高い演技力が発揮された見どころのシーンの一つとして完成した。
菊池は撮影中、「監督の撮影のスピードがとにかく速くて、日々試されているなと感じています(笑)。いい意味でスリリングな挑戦が続いている感覚があって、鍛えられている」と緊張感もありながら、「監督が始めの段階から『ハマっているね』と言ってくださったので、安心できましたし、うれしかったです」と鈴木監督の言葉に励まされ、役者として充実な日々を過ごしたことを明かしていた。
Top J Records
発売日: 2023/03/08