約1年間にわたる撮影「見比べるとまるで顔が違う」
――長期の撮影だからこそ醸成される雰囲気があるんですね。
スタッフさんもなんとなく固定されていって、「『A』はこれを撮ったよね」とか「『C』はこれを撮ったね」みたいな話をしながら重ねていけたのがすごく楽しかったです。
週1ペースで掲載されていたので、2、3週間に1回のペースで集まって、3項目撮影してっていうのを繰り返していたので、毎回毎回ハードでした。
「さわ散歩」だとご飯を食べる系が多かったので、私もスタッフさんもみんなお腹いっぱいになることが多かったです。新大久保ロケの時は大変でした(笑)。韓国料理を食べて、そのあと屋形船に乗って天ぷらや深川めしを食べてっていうのが続いたので、みんなで譲り合いが起きていました。「どうぞどうぞ」「いいですよ」みたいなのを回して回して、結局カメラアシスタントの方が食べてました(笑)。
そういうのも含めて、今振り返れば全部楽しかったなって。「Tokyo trip」に付属するメイキングDVDの収録で、撮影に関わってくださったメイクさんや編集の方、ムービー撮影の方がいらっしゃって、「これ懐かしい!」って言いながらみんなでコメンタリーを撮ったのが、1年間頑張ってきて良かったと思った瞬間でした。こんなに思い出ってたくさんあったんだって。すごく楽しかったです。
それと、編集の方が「最初の頃と最近の写真を見比べるとまるで顔が違う」とおっしゃっていました。髪を染めたこともあって、だんだん大人になっていく様子が見てとれて楽しいという話をされていて。ファンの皆さんも、そのような見方で楽しんでほしいなって思います。
やりたかった仕事にプレッシャー「自然とハードルを上げていた」
――上京して約1年半が経ち、変化したことはありますか?
最近、方言が出なくなりましたね。自分が東京に染まった感じがします。この前、成人式で地元に帰ったときに、周りの人が「~だもんで」と言っているのを聞いて「名古屋弁だ!」って思って。自分は名古屋弁が出なくて、染まったなと思いました。
――上京してから、演技やラジオ、エッセイの連載など、お仕事の幅が広がったと思いますが、ご自身の活動を振り返ってみていかがですか?
やってみたいと思っていたことができるようになって、ずっと離れていたものが手に掴めるところまで来られた感覚がありました。でも、自分が好きなものだからといって、自分で上手くできるわけではないんだなとも実感しました。
文章も演技もラジオでのトークも全部、たくさん読んでるし、たくさん見てるし、たくさん聞いてるのに、なんで自分はできないんだろうって思うことがありました。やっぱり自分が好きなものだから、自然とハードルを上げていたところがあって、それを超えられない自分がすごく嫌になっちゃったりとかして。そういう状況がずっと続いていたので、もっと自分のペースでできたらいいよねという話はいろんな人としました。
最近、エッセイの編集の方から「最初の時と比べて、文章の作りや表現が上手くなった」と褒めていただけたときはすごく嬉しかったですね。自分の好きなことをやってみて褒められことが今までなかったので、「もっと連載頑張ろう」って思いました。
ラジオもだんだん、自分が思うようにできるようになってきたように思います。失敗しても(共演者の方が)助けてくれるということを知って、発言するのが怖くなくなりましたね。最初の頃は、共演者さんに気を遣って意見を合わせにいったり、公の電波に乗るから気の利いたこと言わないととか高クオリティのものを出さないとみたいに構えていたりしたのですが、今はわりと自分の意見を言えるようになりました。リスナーの方にも私の性格を知っていただけて、そこに面白みを感じてくださっている方もいらっしゃって。今はラジオ楽しいです。
エッセイや演技の仕事、もちろんグラビアも、そうやって一歩ずつ階段登っていけたらいいなと思っています。
『沢口愛華のオフタイム』チャンネル概要
沢口愛華の“オフな一面”が楽しめることをコンセプトにした公式ファンクラブチャンネル。ニコニコ生放送ならではのコメント機能やアンケート機能も活用し、視聴者とコミュニケーションをとりながら生配信番組を作り上げる。月1回の生配信を実施し、チャンネル会員になると会員パートを含む生放送全編・アーカイブ動画が視聴できる。講談社
発売日: 2023/02/24