韓国を代表する名優・チェ・ミンシクの約25年ぶりのドラマ出演、そして、ソン・ソック、ホ・ソンテなど旬の実力派俳優の競演でも話題の韓国ドラマ「カジノ」。フィリピンでカジノ王となったチャ・ムシク(チェ・ミンシク)の半生や彼を取り巻く人間関係を丁寧に描いたシーズン1(以下、S1)に続き、波乱まみれのシーズン2(以下、S2)が2月15日よりディズニープラス「スター」にて配信開始となった。まず3話が一挙公開され、以降、毎週水曜日に1話ずつエピソードが追加されて全8話となる予定だ。(以下、ネタバレを含みます)
主人公チャ・ムシクに敵が増えピンチの連続
「カジノ」は、 貧しい生い立ちのチャ・ムシクがフィリピンに渡りカジノ王になった後、殺人事件に巻き込まれて全てを失い、人生の崖っぷちから命がけの最後の賭けを始めることになるクライム超大作。
この作品の監督・カン・ユンソン氏が、フィリピンでカジノのジャンケット(大金を賭けるVIP客の世話係)をしている人物や初代コリアンデスク(韓国人関連の事件を担当する人員)だった人物に聞いた話に創作を加え、1年ほどかけてストーリーを完成させた。
S1でフィリピンのカジノ王となったムシクは、現地の警察や権力者にも絶大な力を持ち、フィリピンに住む韓国人にも頼りにされており、絶対的な存在となっていた。向かうところ敵無しに思えたが、彼が力を持つにつれ、敵も増えてきて、S2では冒頭からピンチの連続となる。
S1のラストから続くムシクvsテソクの決着は…
S2はS1のラストから続く、ムシクの寝込みを襲ったソ・テソク(ホ・ソンテ)との対峙から始まる。銃口を突きつけられたムシクは全く動じることなく、「撃ってみろ」とテソクを挑発した後、彼から銃を奪い、「72時間以内に出国しなかったら本当に殺すぞ」と警告して追い返した。だが、懲りないテソクは、そのままフィリピンに居座り、ムシクのカジノで中国人と揉めて銃撃戦を繰り広げて警察に逮捕される。
テソクを乗せたパトカーを運転していた警官のマークは、警察署ではなく廃車場へとハンドルを切った。そこで待っていたのはムシク。テソクに制裁を加える為に、署長に連絡してここに来させるようにしたのだった。マークはテソクを引き渡し、ムシクから現金の入った紙袋を当たり前のように受け取った。その様子を見ていたスンフン(ソン・ソック)は激高。スンフンにも札束を渡そうとしてきたムシクに「オレが逮捕する時には贈賄罪まで付け加えますから！」と吐き捨て、カネで権力者を丸めこみ意のままにしようとするムシクへの反感をさらに募らせた。
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