ドラマ10「大奥」(毎週火曜夜10:00-10:45、NHK総合)の第6回が、2月14日に放送され、「5代 徳川綱吉×右衛門佐編」が展開。綱吉(仲里依紗)を追い詰めていく父・桂昌院(竜雷太)の毒親ぶりには目も当てられず、胸が痛んだ。(以下、ネタバレを含みます)
「大奥」とは
よしながふみの同名コミックを森下佳子の脚本でドラマ化した同作。3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸のパラレルワールドを舞台に、ジェンダー、権力、病など、現代社会が直面する課題を描く。
江戸幕府3代将軍・徳川家光の時代、「赤面(あかづら)疱瘡(ほうそう)」と呼ばれる奇妙な病が日本中に広がっていった。この病は“若い男子にのみ”感染し、感染すれば“数日で死に至る”恐ろしい病であった。対処法も治療法も発見されず、結果として男子の人口は女子の1/4にまで激減し、日本の社会構造は激変した。男子は希少な種馬として育てられ、女子はかつての男子の代わりとして労働力の担い手となり、あらゆる家業が女から女へと受け継がれるようになる。江戸城でも3代将軍・家光以降、将軍職は女子へと引き継がれ、大奥は将軍の威光の証であるがごとく希少な男子を囲い、俗に美男3千人などと称される男の世界が築かれていくのであった。
松姫が急死するが、桂昌院は子作りを急かす
桂昌院は綱吉が右衛門佐(山本耕史)を大奥総取締に据えたことに激しく腹を立てた。大奥総取締はかつて自身が仕えた有功の役目だというのが桂昌院の言い分だった。
そんな折、綱吉の一人娘である松姫が急死する悲劇に見舞われる。綱吉や桂昌院と毬遊びに興じていたところ松姫が発熱していることに綱吉が気づいて休ませるが、その後松姫はあっけなく帰らぬ人となった。
綱吉は意気消沈して悲しみに暮れる。しかし、喪が明けたばかりの綱吉に、桂昌院はそろそろお伝(徳重聡)のところへでも行ってきてはどうかと勧める。応えない綱吉に「これはどうしてもやらなあかん、お務めなんじゃ」と桂昌院は語りかける。世継ぎを生むのは将軍にしかできない。他には誰にも変わってやることのできない将軍のお務めなのだと続ける。
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