視聴者の考察は「細かいところまで見られちゃっているぞ!やばい!って…(笑)」
――SNSなどではさまざまな考察がされていますが、それを見ていかがですか?
スタッフ全体の士気が上がっているっていうのもあるんですけど、細かいところまで見られちゃっているぞ!やばい!っていう気持ちの方が強いです(笑)。視聴者の考察を見て話を変えるようなことはないけど、みんながちゃんと見てくれている分、“この時代にこのことって本当にあったのかな?”などを常に調べています。台本に書かれてれていない部分でも、美術品、例えばDVDの発売年やお菓子のパッケージを細かいところまで調べて、日々ドキドキしながらやっています(笑)。
――小道具や音楽のセレクトがすごくしっかりしているからこそ、その年代の世界観が出るんですね。
そうですね。美術部もそうだし、衣装部などもすごく考えてやっています。さまざまな考察を見ている中で、意外とそういうことでもないんだけどな、って思うこともたくさんあるんですけど(笑)。
例えば、服の色についての考察をよく見るんですけど、人生何周目だからその色、みたいな意味はないんです。例えば麻美が2周目になったときに、1周目と同じシーンを繰り返すから、服の色が変わっていると分かりやすいじゃないですか。あんなに茶色かった3人のうちの一人が、例えば黒くなっていたりするとか。
そもそもテレビ業界で働いている人は黒い服を着ている人がすごく多いから、麻美も黒っぽい服を着るようになって。そんな麻美が地元の友達と会うと、一人だけ黒を着ているから浮いて見えるみたいな。そういうことをやろうっていう思いから、服の色を決めました。
これは裏話になるんですけど、麻美の地元にいる人は、実はみんな前髪があるんです。地元に美容院が一個しかないっていう想定で、同じ美容師さんが切ってくれているからみんな似ているような髪型になっている、っていう。そういう裏設定から、前髪につながりました。
――物語は第9話から最終章に入りますが、今後の見どころを教えてください。
なっちとみーぽんを飛行機事故から救えるのか、そして麻美たちは仲良し4人組に戻れるのか…想定外の邪魔が入ったり、まだまだいろいろあります。9話のOAを見た視聴者の皆さんがびっくりするのが目に浮かんで、今から楽しみです。