お馴染みのキャストと共に2年ぶりにファンの元へ帰ってきた犯罪捜査ドラマ「クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪:エボリューション」。一度は終わったかと思われたロングランヒットシリーズ「クリミナル・マインド」の新作が、待望の日本上陸とあって注目を集めている。そこで、15年以上に渡って作品を率いてきたデヴィッド・ロッシ役のジョー・マンテーニャについてあらためて紹介したい。(以下、シリーズのネタバレを含みます)
経験豊富な父親的存在デヴィッド・ロッシ
「クリミナル・マインド」はFBIに実在する行動分析課、通称“BAU”がプロファイリングを用いて様々な異常犯罪に立ち向かう犯罪捜査ドラマ。シーズン16となる最新シリーズの「―エボリューション」はディズニープラスのスターで独占配信中。2月22日に第1話が公開されており、以降毎週水曜日に1話ずつ配信予定。全10話となっている。
ジョーは、2007年に放送されたシーズン3第6話からベテラン特別捜査官デヴィッド・ロッシ役を演じてきた。
デヴィッドはBAU立ち上げに関わった創成期のメンバーで数々の捜査に参加。退職後は著書の出版や各地での講演、メディアへの出演などで有名になる。現役捜査官たちにも憧れられるデヴィッドだったが、親友ギデオンの後任に自ら立候補して10年ぶりに現場に戻ることに。
時代と共に変化した組織や新たな捜査方法にも適応しつつ、経験で培った直感とスキルを惜しみなく発揮してチームに貢献。若き捜査官たちを公私問わず思いやり、時に導くデヴィッドは父親的存在といえる。
頼られる存在としての責任感から、自身を悩ませ続けていた過去の未解決事件の再捜査を隠れて独自に行っていたが、チームの協力を得て解決に成功。これを機にチームのメンバーとの信頼関係が深まり、より強い絆で結ばれるようになった。
私生活では3度の離婚を経験。元妻たちとは距離をおいていたが晩年になって子供や孫と触れ合う機会が生まれ、祖父としての一面ももつように。3番目の元妻クリスタルとは娘の結婚式をきっかけに再会を果たし、再婚。人間味溢れるキャラクターでファンからの人気も高い。
60歳で世界的スターになるまでの道のり
そんな人気キャラクターを作り上げたジョーだが、「クリミナル・マインド」に出会うまで、60年もの月日を要した。
1947年生まれ、シカゴ出身で、学生時代からバンドを組み音楽を楽しむなどエンターテイメントに興味があったというジョー。バンド仲間の繋がりから伝説的ロックバンドのシカゴとは旧友で、ライブにサプライズ登場したこともある。
そんな彼のキャリアは舞台俳優としてスタート。1978年にトニー賞ノミネートの社会派ミュージカル「Working(原題)」でブロードウェイデビューを果たすと、その後も演劇を中心に活躍。その後「スリル・オブ・ゲーム」や「週末はマフィアと!」など、同郷のデヴィッド・マメットが手掛ける作品に出演したことで、80年代後半から本格的にハリウッドで注目を集めるように。1990年公開の映画「ゴッドファーザーPART III」などで、存在感を高めていく。
TVシリーズでは1997年に放送された「ゴッドファーザー」の原作者マリオ・プーゾによる同名小説を映像化したミニシリーズ「ラストドン」に出演し、エミー賞にノミネート。その一方でレギュラー出演を果たしたTVシリーズは日本未上陸の小規模な無名シリーズ2作に留まり、映画での活躍の方が大きかった。
しかし2007年、ギデオン役マンディ・パティンキンの後を継ぐ形で「クリミナル・マインド」に参加することになり、TVシリーズ3作目にして自身の人生を変える運命の作品との出会いを果たす。
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/criminal-minds
▼ ディズニープラス特集ページはこちら
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
発売日: 2022/07/27