シブヤは「ヨコハマとは違う仲の良さ」「いつも3人で話している」
──今回は“Fling Posse”と対峙する形になりますが、ヨコハマとシブヤとの関係性はどういうものだと感じていますか?
今まであんまり絡みがなかったので気づかなかったんですけど、意外と共通点があるんです。シブヤとヨコハマは、因縁さえなければ、ほんわかと、平和に共存できるチームなんじゃないかな。
──今作の“Fling Posse”は飴村 乱数役に安井謙太郎さん、夢野 幻太郎役に坂田隆一郎さんが出演されますが、新生“Fling Posse”にはどのような印象がありますか?
うーん、印象は特に変わらないですかね。ずっと仲が良いなと思って見ています。ヨコハマとは違う仲の良さなんですよね。僕らもすごく仲良いですけど、ポッセはいつも3人で話していて。
──先ほど「イケブクロは向かい合っていて、ヨコハマは外を向いている」というイメージがあるとおっしゃっていましたが、それでいうとシブヤは?
シブヤは内を向いているほうが強いかな。稽古場でのキャスト3人の関係性でも、役としてもそれは思います。
「やってやろう」という反骨精神で挑んだ-track.1-
──阿部さんは『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』最初の舞台化である-track.1-から出演されていますが、『ヒプステ』の受け入れられ方の変化をどう感じていらっしゃいますか?
やっぱり特に最初は、原作ファンで「舞台化嫌だな」って思う方もいるじゃないですか。僕もその気持ちはとてもわかるんですけど。だからこそ『ヒプステ』では、舞台ならではの良さを見つけたいと思っていて。原作の良さは活かしつつ、別の要素で「これはわざわざ舞台を見にくる甲斐があるな」と思ってもらえる作品を作る必要がある。その想いで、豪くんと僕らでずっと話し合って-track.1-を作り上げてきました。実は最初、僕ら全然ダンスシーンはなかったんですよ。原作ファンの方をがっかりさせたくないという想いがあったから、あえてそうされていて。でもキャストもスタッフも反骨精神がある人ばっかりだったから、「やってやろう」という思いで挑んでいました。そしたら、最終日には当日券に列ができるほど観にきてくれる人が増えて、今ではダンスシーンもかなり増えてきたと思います。がんばってよかったなと思いましたね。
──当時、-track.1-の評判がすごく良くて、開幕前にあった舞台化への不安をひっくり返した印象がありました。
最初の作品だからこそ「何かを残そう」「次につなげよう」という想いがみんなにあって。だからメインストーリーで8作目まで続いているのは、もちろん原作の力ではあるけど、少なからず僕らの力でもあるというのは感じています。今では原作関係者の方にも信頼されているなと思いますし、認めていただいてありがたいです。なんなら最近、豪くんもあんまり演出をつけないんですよ。「だいたいここらへんにいて、こっちに行ってもらえば良いから。あとは自分の好きなタイミングで」とか。
──阿部さんがやれば左馬刻になる、とみんなが思っている証拠ですよね。
あと、以前浅沼さんと対談させてもらったときに、「どうやって動いているの?」と聞いてくれたので「“静”を意識して、なるべく視線も、歩くスピードもゆっくりしています。そうすると自信があるように見えるので」という話をしたら、「意識するわ」って言ってくれて、浅沼さんがステージに立つときに、それを踏襲してパフォーマンスしてくれたんですよ。声の本物だった人が、僕の動きを意識してくれるなんて、すごくありがたいです。
『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage《Fling Posse VS MAD TRIGGER CREW》
2023年3月2日(木)~3月5日(日)大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
2023年3月9日(木)~3月19日(日)
東京・TOKYO DOME CITY HALL
公式サイト
https://hypnosismic-stage.com/FPvsMTC/
公式Twitter
@hm_rtstage
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