野球の練習ばかりだった高校時代
――お二人が思う“野球部あるある”は?
前田:たくさんありますよ。「MIX」では描かれていないですけど、ボールを綺麗にするときって消しゴムで磨くんです。野球部員にとって消しゴムは、勉強で使っているときよりも、ボールに対して使っている時間の方が長いと思う!他にもいろんなものがありますけど、僕らは野球だけしかしてなかった高校時代だったんで、「MIX」を見ていると女子マネージャーいるのいいなぁとか思ったりしますね
高岸:自分たちは坊主だったので、髪を伸ばしているチームには負けないぞと当時は思っていました。それは同じ境遇の人が見たらあるあるかもしれないです!
――もしお二人の高校時代のエピソードをアニメ化するとしたら、どんなエピソードを入れたいですか?
前田:あだち充作品はプライベートも充実して描かれていますけど、僕らは寮生活で毎日グラウンドと寮の行き来でプライベートがなかったので、プライベート楽しみたいなーと嘆いているところですかね。「サッカー部そんなに練習早く終わるのかよー!うらやましいなー」とか。高岸はどこを描いてほしい?
高岸:ほぼ練習になるんじゃないかな。練習メニューや時間がすごいハードで有名な学校だったから。99%練習シーンのアニメになりそうですね。寮かクラスかグラウンドか…その三か所しか描くところがないです(笑)。
「MIX」で感じるあだち先生らしさ
――「MIX」の中で感じるあだち先生らしいと感じる描写は?
前田:読んでいていいなぁうらやましいなぁと思うのはやっぱりプライベートの描写。「走一郎くんモテるじゃん」とか「めちゃくちゃ明るい時間に練習終わってんなあ、休みの日ってあるんだ」とか思いますね(笑)。僕らは本当に高校時代野球しかしてこなかったので、野球部引退してからどう遊んだらいいか分からなくて、商店街をただ往復するだけみたいな休みの過ごし方とかをしていたんですけど、「MIX」を見ていると、野球しながらこういうことも出来るんだ楽しそうだなあと思わせてくれる。野球だけが人生じゃないと思わせてくれるのが、あだち充先生の作品の良いところだと思います。
高岸:本当に身近にありそうな高校に見えるところが良いですね。「明青学園に入りたい!本当にありそうで受験してみたい!」と思わせてくれるリアリティと、青春の甘酸っぱくて爽やかな描写が散りばめられているのが魅力だと思います。
――「MIX」では兄弟関係も描かれますが、お二人の兄弟関係は?
高岸:兄弟はすごく仲良いです!空き地で野球をやってきた記憶もはっきり覚えていますし、兄弟がいなかったら野球をやっていたかも分からないので、兄弟の大切さを感じています。だけど、野球を続けていたのは僕だけ。一番上はサッカーで、二番目はバスケで、僕は野球で、妹は新体操でみんなバラバラです。今でも野球を見るのはみんな好きですし、キャッチボールをしたりとかもしますね。大人になっても仲が良いです!
前田:僕は二歳下の弟がいます。年が近くて「MIX」の立花兄弟みたいにはならないというか。立花兄弟がレアケースっていうのはあるけど、どちらかというと赤井兄弟っぽくなるというか。ワイワイ話をする感じではなく必要最低限の会話しかしないという感じでしたね。なので赤井兄弟には共感しますし、好きだなーと思います。
――この春から新しく始めたいことは?
前田:僕は30歳にしてようやく重い腰を上げて車の免許取ろうかなと思っています。身分証としてもあったら便利ですし、最近ゴルフ始めたので車あった方が良いなと思ってやってみようかなと思っています。
高岸:僕は一日一日が新しいチャレンジなので、この春からも応援業に邁進しそこに命をかけていこうかなと思っています!!