共演の朝倉あき＆北野日奈子とのエピソード
――3人のなかでは年齢的に白石さんが一番年下ですが、現場ではどのような立ち位置だったんですか？
北野さんは、もちろん頼れるお姉さん的な部分もあるのですが、明るく末っ子のような感じでずっと笑ってくださっていたので、私はその間にいた気がします。みなさんと待ち時間にお話するのも好きなんですけど、自分は体力を温存して、カメラが回った時に100%を出したいタイプでもあって。北野さんに現場を明るくしていただいて本当によかったと思っていますし、私は逆にすごく静かだったと思います……(笑)。
――白石さんのInstagramを拝見していると、『しもべえ』で共演した堀未央奈さんと仲良くされているのを見かけるので、北野さんともすぐに距離が縮まりそうな気がしています。
同じグループで活躍されていたお2人なので、似た空気感があるのかなと勝手に思っていたのですが全然違いました(笑)。北野さんは明るい太陽みたいな方ですが、未央奈ちゃんはわりと静かで。私も同じようなタイプなので未央奈ちゃんとは似たものを感じるのですが、北野さんは自分にはない明るさを持っている方だと感じました。北野さんとは未央奈ちゃんの話もしました。
修羅場のシーンを語る「本当に申し訳ないって思いながら…」
――3人の出会いのきっかけであり、前原滉さん演じる山田に三股をかけられていたという、衝撃的なシーンから物語は始まります。
3人の修羅場のシーンが撮影初日だったんです。私はクリスマスツリーを破壊する場面だったのですが、本当に申し訳ないって思いながらやっていました。でも、あんな風に何かを破壊したり、家を荒らす経験はないですし、してはいけないことをしているなと思いつつも、発散されていく部分もあったりして、不思議な気持ちでした。
――前原さんと共演されていかがでしたか？
以前に2回ほどご一緒させていただいたことがあるので、またお会いできて嬉しかったです。前原さんとご一緒する時って、ミステリアスだったり、キーマンの印象が強くって、台本を読んでいて山田がなんとなく前原さんっぽいなと思っていたら本当に前原さんだったんですよ(笑)。私の勘は当たっていたんだと思って、ご本人にもその話はしましたけど。山田って花火、あけびさん、若菜から見た印象が全く違っていて、不思議な人なんですよね。3人にとって見え方が違ったりするのは面白い人なわけだから、惹かれるくらいの魅力が山田にはあるんだと思います。
――白石さんが好きなシーンやセリフを教えてください。
第2話であけびさんが吐露するシーンは、実際に撮影をしていてもグッときた場面でした。そこは元々の台本から、監督が私たちの段取りを見てセリフを変えてくださって、あけびさんとそれに寄り添う花火を通じて朝倉さんともお芝居をすることができてよかったと思っています。最終話には花火のけっこうな長台詞があって、長回しで撮ってくださった時の緊張感がとっても楽しくって。撮影ってこうだよなって、お芝居をしている感じがあって、そこはぜひ観ていただきたいポイントです。
あとは、各話毎に出演する男性陣が変わるので、以前共演させていただいた方もいますし、今回初めましての方もいたんですけど、そこは特に合コンのシチュエーションに合っているというか(笑)。初めましてからお互いを知っていって、最初は探り探りだけど撮影が終わる頃には打ち解けていろんな話ができていたりだとか。個性豊かなみなさんのお芝居を感じることができた楽しい思い出です。
