一方で、ものの見方には大きな変化があったようだ。
父・浩太(高橋克典)とは、衝突ばかりだった。第18回では、「投資家になって何やりたいねん」という浩太に悠人が「金を稼ぐ。働く目的なんか、ほかに何があるん」とバッサリ。仕事に夢やロマンを求める浩太と、会話がまったくかみ合っていなかった。
そんな悠人の口から出た「子供が頑張ってたら親父も頑張れる」「離れたら離れるだけ強くなる。心も、絆も」という言葉には、ケンカ別れしたまま浩太の死に接し、その後投資家としても“どん底”を見た悠人の変化が滲む。
挫折も…久留美だけに見せる素直な本音
久留美との関係も、進展がありそうな雰囲気だ。第97回、舞と貴司(赤楚衛二)の結婚パーティの夜には久留美に「こっから何やったらええんやろなぁ…」と素直な思いも口にしていた。
佳晴ともよく飲みに行っているようで、浩太と素直に絆を結べなかったぶん、父親に向けるような思いを佳晴に重ねているのかもしれない。失敗から立ち直り、新たな人生を歩み始めた悠人のこれから、そして久留美との関係にも注目だ。
3月9日(木)は第110回を放送する。舞たちが開発したルームランプに大手のインテリアショップ担当者が興味を持って訪ねてくる。だが、担当者の希望価格は1個1万円。利益を出すには最低3万円になると考える舞たちと価格面で折り合わない。(文=ザテレビジョンドラマ部)
NHKエンタープライズ
発売日: 2023/03/24