2度のアカデミー賞ノミネーションを果たしハリウッドで最も成功している女優の一人キーラ・ナイトレイ。3月17日より配信開始となった主演最新作「ボストン・キラー:消えた絞殺魔」は巨匠リドリー・スコット製作の社会派作品だ。今回は、代表作となった「パイレーツ・オブ・カリビアン」との出会いや、実はエンタメ一家出身という生い立ち、そして母としての顔など、類まれな美貌と実力を兼ね備えた彼女のキャリアを振り返りたい。
エンタメ一家に生まれ育ちキャリアデビュー
「ボストン・キラー」は1960年代初期にアメリカ・ボストンを震撼させた連続殺人鬼“ボストン絞殺魔”事件を解決へ導いた2人の女性新聞記者の勇敢な姿にフォーカスし、新たな視点で描いた実話に基づくクライム・サスペンス。ディズニープラス「スター」で独占配信される本作で、キーラ・ナイトレイは新聞記者・ロレッタを演じる。「男性は仕事、女性は家庭」という考えが当たり前だった当時のアメリカで、家庭と仕事の両立を懸命に図るロレッタの姿も見どころの一つ。キーラ・ナイトレイ自身も現在は母であり女優としても活躍を続けている。
俳優ウィル・ナイトレイと脚本家シャーマン・マクドナルドというエンタメ一家に生まれたキーラ・ナイトレイ。英国出身の彼女は幼い頃から、両親の仕事ぶりに影響を受けて、早くから女優としての仕事に興味をもっていたそう。
6歳の時に発達性読み書き障害であることが判明した彼女にとって学校生活は楽なものではなかったが、幸い協力的な先生たちに恵まれ、俳優活動という楽しみと学業を両立することで自信を失うことなく子供時代を過ごすことができたのだとか。こうして俳優としての道を歩み始めた彼女は、1993年にTVシリーズでデビューを果たす。
1999年公開の「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」で初めてメジャー作品に出演。当時12歳だった彼女が演じたのは、ナタリー・ポートマン演じる女王パドメ・アミダラの侍女サーベで女王の影武者にもなる役どころだった。このことが証明しているように二人はハリウッドきってのそっくりさんとして知られていて、間違われることが多々あるのだとか。
サッカー大好き少女を主人公にした2002年公開の青春映画「ベッカムに恋して」で世界的にブレイク。これを機に一気に存在感を増し、2021年までノンストップで仕事を続ける超人気女優へと成長していく。
大ヒット作「パイレーツ・オブ・カリビアン」との出会い
自身にとって一番の代表作といえる「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ。その第一作目「-呪われた海賊たち」に出演したのは2003年のこと。ディズニーランドのアトラクション“カリブの海賊”を映画化したアクション・アドベンチャーで「シザーハンズ」のジョニー・デップと「ロード・オブ・ザ・リング」のオーランド・ブルームと共演。海賊に憧れる総督の娘エリザベス・スワンを演じ、「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」でも同役を演じた。
オーディションでこの役を勝ち取った彼女だが、当時わずか17歳。オーディションのために映画の街ハリウッドがあるロサンゼルスに初めて降り立ち、ディズニーの計らいで初めてカリブの海賊に乗ったそう。見事、役を射止めた彼女は母シャーマン同行の元、撮影を行ったという。
https://www.disneyplus.com/ja-jp/movies/boston-strangler
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