日曜劇場に4年ぶりの帰還。未知数なキャラをどう乗りこなす?
そして、あれから4年。福山がTBS日曜劇場に帰ってくる。
4月23日スタートの日曜劇場「ラストマンー全盲の捜査官ー」は、「TOKYO MER~走る緊急救命室~」や「マイファミリー」などの脚本家・黒岩勉が手がける1話完結のオリジナルストーリー。全盲の人たらしFBI捜査官の皆実広見(福山)と、犯人逮捕のためには手段を選ばない孤高の刑事・護道心太朗(大泉洋)が凸凹バディを組み、難事件に挑んでいく。
気になるのはまず福山が演じる皆実のキャラクターだ。過去のある事故がきっかけで両目の視力を失っているが、鋭い分析力、嗅覚、触覚で「事件をかならず終わらせる最後の切り札」という意味から“ラストマン”と呼ばれる皆実。「ガリレオ」の湯川と同様に天賦の才能を持ちながらも、一方で人の輪に入り、自分にできないことは周りの人に頼りながら問題に向き合っていく「集団左遷」の片岡に近い要素も持ち合わせている人物に思える。まだまだ未知数なこの皆実というキャラクターを福山がどう乗りこなしていくのか楽しみだ。
また、相棒である護道を演じる大泉とは2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」以来の共演となる。同作では福山が坂本龍馬、大泉がその幼なじみである近藤長次郎を演じ、ともに日本を変えるために奔走した2人が今度は正反対のバディとして、今の時代を反映させたという様々な事件に挑むことになった。大泉もまた、福山と同じでサービス精神が旺盛な人間。どんな場面においても人を楽しませようとする生粋のエンターテイナーである彼らは、きっと日曜劇場にまた新たな風を吹かしてくれるだろう。
■文/苫とり子
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