板垣李光人、大河ドラマの収録に参加した感想を語る「参加して間もない頃は、緊張の連続でした」<どうする家康>
松本潤が主演を務める大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第16回「信玄を怒らせるな」が、4月30日(日)に放送される。井伊谷からやってきた少年・井伊直政(虎松)を演じる板垣李光人からコメントが届いた。
参加して間もない頃は、緊張の連続でした
――「どうする家康」の収録に参加してみていかがでしたか?
収録に途中から参加したので、現場の空気もできあがっている時期でしたし、しかも現場には素晴らしい先輩ばかりという環境。特に参加して間もない頃は、緊張の連続でした。でも、井伊直政も徳川家臣団に途中から加わりますし、家臣団の他のメンバーとも年齢が離れていたので、直政の思いを身をもって感じられているような気がしました。良い緊張感が芝居にもプラスに働いたかなと思っています。
収録に参加するにあたっては、直政が生まれた井伊谷や晩年を過ごす彦根など、ゆかりの地を巡りました。中でも一番印象に残っているのは、直政のお墓がある彦根の清涼寺です。「演じさせていただきます」とご報告でき、力をいただけたような気がしましたし、いよいよ始まるんだと、改めて気合いが入ったのを覚えています。
大河ドラマに前回出演させていただいたのは「青天を衝(つ)け」(2021年)でした。時代も違いますが、前作との一番大きな差は、何より死を常に意識するという部分ですよね。「青天を衝(つ)け」で演じた徳川昭武は、パリにも行き、国をよくするために役立てることを見て学び、というシーンも印象に残っていますが、今回は国をよくするということに加えて、何より死と隣合わせ。常に走り続けている感覚で、緊張感が違います。いつ何がどう転ぶか分からないし、誰が襲ってくるかも分からない中、24時間過ごしているので。そうなると、自ずと所作も変わりますし、その差は演じていて面白いなと思います。
「どうする家康」という世界に生きる井伊直政を作り上げていくのはプレッシャー
――どんな井伊直政を演じたいですか?
時代劇は物語のベースに史実があります。さらに、大河ドラマは過去に同じ役を演じた先輩方もいらっしゃいます。「青天を衝(つ)け」の徳川昭武は、ほぼ初めてフォーカスされるような人物だったので役をつくりやすい面もありましたが、今作の井伊直政は、例えば「おんな城主 直虎」(2017年)で菅田将暉さんが演じられていたのを僕も拝見していましたし、視聴者の皆さんの中にも思い描く作品があったり、特定の役者さんの印象が強いという方もいらっしゃると思います。
そうした中で、史実というベースは持ちながらも、自分なりに「どうする家康」という世界に生きる井伊直政を作り上げていくのはプレッシャーでもあり、特殊な環境ですよね。でも、過去作はあまり意識せず、「どうする家康」の井伊直政は僕だけが演じられる人物だと信じて演じたいと思っています。物語の中で直政が年を重ねていく中で、自分自身も成長出来るよう努めたいです。