サンタのプレゼントに種が喜んでいると、穣のもとに豊から電話が
前日にビデオ通話で話す豊たち。通話途中に豊が心ここにあらずとなるのは過去のクリスマスのことを思い出しているのか、それとも体調のせいなのか。豊のことが気がかりになりつつ、穣のパーカーも気になってしまう! なぜならそれは、前回、“彼パーカー”姿で豊が借りて着ていたパーカーだからだ。こんなところでリンクしている演出が心憎い。こんなの萌えずにいられるわけがない。
クリスマス当日、種がサンタさんのプレゼントに喜んでいると、穣の元に豊から電話が入る。豊の弱々しい声に穣が大丈夫かと聞くと「大丈夫じゃないかも…」と心もとない返事。
電話の向こうの豊はベッドで伏せっていて、息が荒い。体温計が示す数字は38.5度。豊は眼鏡をかけずにトロンとした力ない目で、汗ばんで前髪が濡れており、不謹慎にもどことなく色っぽく感じてドキドキしてしまった。
子どもの頃に家の事情でクリスマスを楽しめなかった豊に、楽しいクリスマスを過ごしてほしかったと切なくなる。その気持ちとは裏腹に、上目遣い豊や“彼パーカー”の答え合わせの穣や、妙に色っぽい発熱する豊など、思わずキュンとなってしまうシーンが満載だった。
◆構成・文=牧島史佳