石井杏奈コメント「理子はいろんな顔を持っているので、多面性を出していきたい」
――今回の作品と自身の役どころの印象について教えてください。
視聴者の皆さんにも、何が真実で何が嘘なのか、誰が敵で誰が味方なのかと考えながら整理しながら、一緒に物語を進めていただけるドラマになると思います。
理子はいろんな顔を持っていて、過去の顔、家族への顔、仕事での顔、自分自身と向き合うときの顔…と、多面性を出していきたいなって思います。繭美、由香里とセッションしていく中で、生まれるものもたくさんあると思うので、とても楽しみです。
――深川麻衣さん、前田敦子さんとの共演についてはいかがですか。
劇中の中でも個性豊かなキャラクターがどういう風に化学反応を起こしていくか楽しみです!
――視聴者の皆様へメッセージをお願いします。
一話から様々な展開がリズミカルに進んでいくところが見どころだと思います。人間だれしも何かを抱えて幸せを求めて生きているように、登場人物全員がそういう気持ちを抱えて生きているので、見てくださる皆さんにも共感していただける作品になっていると思います。
原作者・横関大氏コメント「僕の作品の中でも異色作であると同時に、意欲作です」
「彼女たちの犯罪」は僕の作品の中でも異色作であると同時に、意欲作です。等身大の女性たちが「犯罪」という坂を転がり落ちていく様を描いたつもりです。
深川麻衣さん、前田敦子さん、石井杏奈さんの三人がどのように出会い、どのような関係になり、そしてどんな顔を魅せてくれるのか。原作者としても大変楽しみにしております。一度乗ったら降りられないジェットコースターのようなドラマ。そんな作品に仕上がることを期待してやみません。
プロデューサー・中山喬詞氏コメント「彼女たちは、何とももどかしく歯痒くて魅力的です」
最高に秀逸なタイトル。それが、この原作を読み終わった時の感想でした。緻密に練られた伏線の数々やどんでん返しが二転三転するサスペンス、そして女性たちの葛藤や苦悩を丁寧に描いた群像劇。横関先生が書かれた素晴らしいストーリーは、明るい希望が少しずつ見え始めた今こそ、世に届けるべき作品だと強く感じました。
これは3人の主人公が、それぞれにとっての“普通の幸せ”を追い求める物語です。でも、そう簡単には上手くいかない…もがけばもがくほど歯車が狂っていく一方…それでもなお懸命に人生を切り拓いていこうとする彼女たちの姿を覗き見してもらえたらと思っています。
主演を務めていただく深川さんには、ちょっぴり不器用だけど、自分を貫き通す力強さがある彼女を。前田さんには、自分の欲を表現するのが少し苦手だけれど、品があってまっすぐな彼女を。石井さんには、謎に包まれているけれど、正義感に溢れ心優しい彼女を。不安や悩みを抱えながらも、目を背けずに向き合おうとする彼女たちは、何とももどかしくて、何とも歯痒くて、何とも魅力的です。
本音と建前、見栄と欲望…誰しもが抱えているであろう裏の顔が散りばめられた、このドラマ。彼女たちと一緒に、“犯罪”というスリリングな非日常の世界に浸っていただけたら嬉しいです。ただ、幸せになりたかっただけなのに…そう渇望する彼女たちの日常に潜む、彼女たちの秘密が、この夏、浮かび上がる――。