6月9日(金)から上演中のミュージカル「マギ」-バルバッド狂騒曲-で、主演を務める宮島優心。YUGO(ユウゴ)として日韓合同ダンスボーカルグループ・ORβITでの活躍するかたわら、昨年には演技未経験ながらミュージカル「マギ」-迷宮組曲-の主人公役に抜擢され、アラジンを好演した。2作目となる今作への思いや俳優業とアーティスト活動の両立によるシナジーについて、さらにプライベートの話題まで広く語ってもらった。
舞台の世界を感じて「映像とは違う圧に面白さを感じた」
――ミュージカル「マギ」-バルバッド狂騒曲-では、前作に引き続きアラジンを演じます。前回は演技に初挑戦という状況で、人気作の主人公を演じるのは相当なプレッシャーがあったのではないでしょうか。
宮島:周りの役者さんたちが本当にすごい人たちばかりで、稽古場に入った時、このプレッシャーをどう乗り越えていこうかと焦ったのを覚えています。しかも原作は、ファンの方もたくさんいる名作漫画。原作をリスペクトする心を絶対に忘れず、どうにかしてみなさんの熱に応えたいと思いながら演じていました。
――「マギ」を経て、演技のお仕事や2.5次元作品に対して感じたことを教えてください。
宮島:役が決まってから、いろんな2.5次元の舞台を見せていただき、“こんなにもカッコいい世界があったんだ”って感動したんです。舞台は生ものだとよく言われますが、映像とは違う圧を感じて、そこにものすごく面白さを感じました。
「マギ」は2.5次元で活躍されている俳優さんからアイドルの方、ボーカリストの方、さらに声優の方も参加していたので、みんながそれぞれの得意分野を教えていくような稽古場だったんです。僕は前回、みなさんに教えてもらうばかりだったので、今回は少しでもみなさんに教えられるようなものを見つけていけたらいいなと思っています。
――第2弾の上演が決まった時はどんな心境でしたか?
宮島:純粋にうれしかったです。キャストもスタッフのみなさんも大好きな人達ですし、前回よりもリラックスして、いい緊張感を持ちながら稽古ができているので、今から本番が楽しみです。
――前回、ORβITのメンバーは観に来てくれましたか?
宮島:はい。でも次からは来る日にちを言わないで来てもらおうかなと思っていて。来るとわかると、変に意識をして緊張しちゃうんですよね(笑)。
――父兄参観のような気持ちですね。
宮島:まさに(笑)! メンバーはいつも心配して電話をくれたりするんです。血は繋がっていないですが、もう兄弟のような感覚なんですよね。友だちとも違う、ビジネスパートナーというわけでもない、特別な存在です。
自分が演じるからこその表現を
――では今回、2作目だからこそ挑戦したいことはありますか?
宮島:ミュージカルの現場は歌がうまい人、お芝居がうまい人だらけなので、そのなかで自分の個性をどう見せていくかが大事なんです。なので、僕が演じるアラジンだからこその表現をして歌詞を伝えることに重きを置きたいなと思っています。
――普段もダンスボーカルグループとして歌を届けていますが、それとはまた違う感覚ですよね。
宮島:そうですね。お芝居のなかでの歌は、普通に歌っているだけでは見えてこない部分があるんです。セリフを伝えるという一番大事なことを大切にしたいですね。
――ミュージカルに出演したことで、歌い方は変わりましたか?
宮島:前回の公演を終えたあと、メンバーから「めっちゃうまくなったね」と言ってもらったんです。確かに、ミュージカルを経験したことで抑揚のつけ方やアクセントの付けどころも変わって、成長できた気がします。
――となると、1stアルバムの曲をライブで歌った時に、かなり変化を感じるのではないでしょうか?
宮島:そうなんです! もうあの頃の歌い方には戻せなくて。でも、それはいい方に変化したと信じています。
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