「必死に自分をだまそうとしてる！」美咲と周平が対峙(たいじ)
一方、自宅に一人残った美咲は、見知らぬアカウントから送られてきた写真を眺めていた。
そんな折、玄関から扉が開く音が。隠すようにスマホを閉じ、帰宅した悠生に「おかえり」と笑顔をつくろう美咲。続けて「残業？」と美咲がたずねると「うん」と目をそらす悠生の姿に、美咲は不信感を募らせていた。ご飯を一人で食べてきたと美咲にうそをつく悠生は、美咲を再び裏切った自分自身の“汚れ”を洗い流すように、強い勢いで自身の手を洗う。
翌朝、悠生のことを考えつつも仕事をする美咲の元に、再び見知らぬアカウントからのメッセージが。メッセージの写真を開くと、そこには悠生が周平とホテルへ向かう様子が写っていた。これを見た美咲はショックを受けるも、写真に写っていたホテルを訪れる。
ホテルを確認してその場を去り、帰路を歩いていた美咲。そんな美咲を呼び止めたのは、悩みの種である周平だった。そんな美咲を知ってか知らずか「こんなところで何してるの？もしかして、僕に会いに来てくれたの？」とおどけてみせる周平。これに対し、美咲は「もう、悠生には会わないでほしい」と語気を強めて告げる。
これに周平は「悠生が会いたがっていても？」「僕がいなかったら、悠生と先生は幸せな夫婦だったの？」と美咲に核心をついてくる。「僕さえいなかったら、幸せなの？」という周平の問いに「当たり前じゃない」と美咲が答えると、美咲が幸せであれば身を引くという周平。続けて「本当に幸せなの？」と確認するように問う周平に「ずっと幸せだった！」と苦しそうに断言する美咲。
そんな美咲に周平は、「そんな顔で幸せとかいわれても信じられないよ…」「必死に自分をだまそうとしてる！」「自分にうそをついて生きていくのは、死んでるのと一緒だと思わない？」と核心をつくような言葉をはき、美咲はこれに目を伏せる。
「傷つけないでくださいね」美咲の同僚が悠生の元へ
一方そのころ、美咲の同僚・三角(しゅはまはるみ)が、悠生の仕事場に訪れていた。美咲に写真を見せてもらったことがあり、悠生を認知していたという三角。続けて、周平と悠生がホテル街を歩いていたところを目撃していたことを明かした。
飲み屋に来た三角と悠生。悠生と周平を目撃した夜に、美咲を飲みに誘っていた三角だったが断られていたことに「断られて良かった…」とこぼす三角。さらに、周平が美咲の教え子だと知ってて関係を持つ悠生に対し「知っててあんなこと…？」と責めるように問い詰める。これに「彼とは別れました。夫婦で話し合いまして、また妻とやり直します」と明かす悠生。
「やり直す…？あんなことしてて？」「男の人だもの…一時の気の迷いでちょっとおかしくなってただけよね、正気に戻ってよかった」「傷つけないでくださいね」と心に刺さる言葉を紡ぐ三角に、悠生は頭を下げてその場を去る。
帰宅した美咲は、周平の言葉が頭の中を巡る中、おもむろに「夫 同性愛者」で検索をする。自分と同じ境遇にある女性のインタビュー動画を再生し、旦那と夫婦で進んでいくと話し合った結果、旦那が自殺したと明かす動画の内容に動揺が隠せない美咲。いまだ連絡のない悠生に電話をかけるも、応答がないことに不安を感じた美咲は、慌てて家を飛び出す。
周平と一緒にいると思い、周平の元を訪ねるも悠生の姿はなく、そのことに焦りつつ「うそをつかなきゃいけないくらい、悠生を追いこんじゃっていたかも…」と悠生を案じて自分を責める美咲。周平と共に悠生を探していると、橋の上で線路を見つめる悠生の姿が。
自殺するつもりはなかったという悠生だったが、「消えたい」と感じていたと美咲と周平に明かす。そんな悠生に周平は「いいじゃん死んでも」「なんなら、3人で死のうよ」という衝撃な提案するのだった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
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